寝返り・起き上がりは他のADLと関係する!?


 急に歩きだす赤ん坊がいるかよっ!(アントニオ猪木風に)



 最近、いつぞやのプロレスが急に懐かしくなり
 橋本 VS 長州 の試合youtubeで見たんですけどね。
 あの試合、フォール(最後に押さえ込んで1.2.3!っていうやつ)を
 お互いとらないっていう試合でして。




 蹴る ラリアートする 蹴る ラリアートする たまに袈裟切り からのチョップ・・・




 みたいな試合でしてね。
 当時見ていたわけではないんですけど。
 あの二人の試合は胸がアツくなるわけです。




 プロレスっていうのは、
 もう試合なんですけど、試合じゃないんですよね。
 勝ち負けじゃない。 けど、勝負なんです。





 今のプロレスも、もちろんおもしろいんでしょうけど
 最近はあまり見る事が出来ていません。。。
 でも! 
 プロレスには、いや、プロレスから学んだ事が多くて
 今でも人生の教訓のように僕の中にあります。





 さて、前置きはいいとして。





 はじめに書いた文章。
 


 「夏の星座にぶらさがって上から花火を見下ろすやつがいるかよっ」ですが、



 ・・・すみません。
 ここで一言付け足しますが、酔ってはいません。
 ただ、ものすごくうれしい事があって
 少し浮かれています。




 急に歩きだす赤ん坊がいるかよっ!(アントニオ猪木風に)





 ですけども。
 これはもう、セラピスト関係の方はもちろんですけれども
 お子さんがいる、いないに関わらず
 周知の事実かと思います。






 では、なぜ赤ん坊は歩き出すのに
 およそ1年ほどかかるのでしょうか。





 と、書き出したはいいですけども。
 やれ抗体の問題、心の問題、もちろん脳の問題。
 母体の問題などなど・・・調べたら限りないですね。






 なんか失敗したかなぁ。。。





 まぁ、めげずに続けます。





 成長過程に置いて
 首が据わるとか、寝返りが出来るとか、うつむせになれるとか
 坐れるとか、膝立ちができるとか・・・まあ、順々にいって
 色んな要素を習得してから、歩けるようになる訳ですね。





 で、ここで言いたいことは、


 ベッド上での動作っていうのが
 スムースに出来る方は、歩いたりなんだりもスムース 


 っていう。
 




 ざっくりいうと、そんな感じです。





 もう、書く必要もないかと思われますが

 ・1人で手すりを持てば坐っていられる。
 ・軽く手伝うだけで立ち上がれる
 ・4点杖でちょっと触れていれば歩ける

 といったADLの方、よくよく思い出してみて下さい。

 寝返り動作、どうですか?
 起き上がり動作、スルっといってます?





 そうでしょう、そうでしょう。
 



 スムースではない方、大勢みえますね。
 思いのほか、他の動作で介助が必要な方は
 このベッド上での動きもスムースに行えない っていう
 そんな感じではございませんでしょうか?





 特に脳血管疾患を患ってしまった方。
 体力があれば、それはもう
 力技での寝返り、起き上がりなんかになってはいませんか?
 あるいは、介助量が多い日常生活を行っているようにも感じます。




 はい。というわけで。




 寝返り、起き上がりを
 普段のケアの中でどう考えていますか?





 車椅子に坐ってもらうのが優先?
 座位姿勢が崩れる方が重要?





 そうなんですよね。
 ベッド上での動きは、なぜだか! 
 なぜだかしゃん、ここまでだし。みたいに
 思ってはいませんでしょうか?





 力がなくても、コツで上手く行えたりも出来る方
 たくさんみえました。





 ちょっとしたことで出来るかもしれないのに
 こちらが全介助でその練習する機会を奪ってはいないでしょうか?





 寝返り動作、うちの病院でアンケートをとったら
 体位交換の全介助は腰痛をおこしそうやねん、と答えた方が8割強。
 もうね、力ずくなんです。介助が必要だと感じた時点で。
 そこをどうやってフォローしよう?っていうよりも、まず。




 だからこそ、
 寝返りや起き上がり動作を大事に見てみましょう。





 ・・・と言いながらも。
 




 僕も情けないですが、
 以前はまず移乗が出来る事が大事!
 歩ける事が大事! っていって
 そこばかりにとらわれておりました。





 でも、なんて言うか
 




 もちろん、歩行が大事!ってことは変わってませんよ。
 でも、そのために起居動作も考え
 そこでの動きを繋げて考えていきたいし
 この寝返りや起き上がり動作の段階で
 まずこの動きを出していきたいっていう
 そんなサポートをしていかなきゃ、
 歩行様式も変わってこないでしょう と
 思うようになりました。






 起き上がり動作で、後ろに体重が残ったまま
 よいしょーって感じで手すりを引っぱってー じゃなければ
 起き上がれない方の歩行ってどうです?

 前へ前へと向かって歩けていますか?

 後ろへ倒れそうだ、あるいはなかなか歩行速度があがってこない
 そんなことはないでしょうか。






 起き上がり動作や
 寝返り動作には、すごくその他の動作へ応用が利くような
 そんな要素が詰まっています。





 だからこそ、
 赤ん坊はまずゴロゴローってして
 色んなとこを動かせるようにして
 徐々に徐々に、歩けるようになったりしていくんだなーと。





 なんとか出来る これってものすごく大事です。
 そのために、日常生活が行えるようになれば尚更だと思います。





 でも、今このケア現場にある
 二次障害をつくっているのが
 ただ無理矢理な動かし方によって出来るっていう、
 それだけではなくて、
 もしかしたら適切な動きのサポートをしないがために
 その良き練習するチャンスを奪っている結果だとしたら・・・





 はい。
 なんかですね、変な宣伝へと繋がりそうな文章で
 いやなんですけれども。





 確かに、快適ケアを一緒に考える会でも
 介助動作っていう実技練習会を行っています。
 寝返りや起き上がり動作の大事さについては
 日々感じるものもあります。





 が、しかし。





 そんな、勉強会に来て頂けたからといって
 今の現場が変わるとも思っていないです。
 一助にはなりたいと思っています。






 1番大切なのは、
 まず、なんらかの縁でこのブログを読んだ方。
 その職種問わず、自分だけで考えずに
 特にセラピストの方と連携をとってですね、
 寝返りや起き上がり、そしてベッド上での上方移動の仕方などについて
 今行っているケアを、ほんの少しだけ見直してみたらいかがでしょうか。





 と、言いたいわけです。





 ケアの新しい糸口、その人にとってどんな関わりが良いのか?
 是非、模索してみて下さい。
 精神面、環境面も本当に重要。
 でも、身体機能面。 ここも重要です。







 なんで寝返りが出来ないんだろう。





 なんで起き上がりが大変そうなんだろう。





 なんでこんなに介助が大変なんだろう。





 どうやったら1人で行えるんだろう。





 たったこれだけ。ここからです。
 今までの経験なんかは忘れたって下さい。
 なにかいい方法はあるはず! って、そんな風に思っています。
 僕ももっともっと、考えていきたいですし
 型にはまった考えは捨てていきたいなと。
 そう日々思っております。





 長々と・・・そして、勢いで書いたので
 もしかしたら失礼な表現や、流れが悪かったり、
 意味の分からない点もあるかと思いますが
 想いだけはですね、命を削って書いてありますので。
 読みづらいかとは思いますが、想いを汲んだって下さい。




 それでは、良い1週間を〜☆