とある施設のとある事件について思う理解と拒絶.

 先回のブログタイトルですが,
 寝たきりと社会参加は,また別物なんです.


 
 特に批判などはなかったわけですが,
 少し過激なタイトルに,自分で少しフォローいるかなと.




 それくらい,移乗動作.
 ベッドから車椅子に移動するってこと.
 もっともっとこの現場で考えていく必要性があるって
 僕は思っていて.




 セラピストの方でしたら
 わかるとおもうんですけど,
 どうですか? 本当は車椅子まで,
 車椅子上での生活はできそうだ と思うほどの
 ポテンシャルがある方,いませんか?




 はっきり言って
 病院,特に急性期から回復気にかけて
 その場面で,移乗動作の支援をしていない
 全介助が大変すぎるっていう
 こちら側の理由だけで
 ベッド上での生活を強いられている方が多いように思います.




 データとか,数字上ではわかりませんよ.





 でもですね.
 なんか...経験則というか.





 わかります.
 移乗させても,それがなんか意味ある?っていう意見も.





 限られた時間の中で
 担当の方をたくさんリハビリしなくちゃなんない.





 でもね.





 高齢者だから?
 重度障害者だから?






 そこがですね,本当に言いたくて.
 口で言うのは簡単なんです.
 



 で? どんなリハしてるの?って思うと
 四肢の関節可動域運動とストレッチ.
 拘縮を作らないように...




 
 で,拘縮できてないです?
 どうなんでしょう.
 大事です.基礎的な知識と関節可動域運動.
 ただ,移乗をさせない意味があるなら,
 それ相当のベッドサイドリハがるかと思うと
 やってることはなんら変わらない・・・




 少し,批判しすぎました.
 それに,セラピストのほとんどが
 そんな感じなんかじゃありませんのであしからず...




 それにですね.
 こんなこと,ブログで言っててもしょうがないわけです.





 だからこそ,勉強会や
 いろんな人との関わりの中で
 できそうな,関わりとしてもてそうな方法を
 伝えていきたいって日々,思っていますし
 そのために,何ができるのか?と
 日々,考えています.




 話は少し変わりまして
 先日,知多半島半田市
 研修会の依頼があり,行ってきました.





 その中で,僕はどうしても伝えたかったことがあります.





 それは,快適な介助の方法ではなく
 明日から使える便利な道具の方法ではなく
 「何のために?」っていう
 そのケアの手順や方法だけでなくて
 スタッフ一人一人がこの社会の中で何をもって参加していくのか.





 そのマインドの部分であったります.





 現場での話し合いの中で
 困っていること,大変だとおもうこと,問題点 って
 あげると何がでてくるのでしょう.




 ・人手が足りない
 ・人間関係がうまくいかない
 ・温度差がある
 ・いい加減に働く人がいる
 ・会社がアホすぎる
 ・給料が安すぎる




 このほかにもたくさん出てくるでしょう.





 ただ,いつも思うのは 
 これらの困っていることって,
 誰が困っているの?っていうと
 それは「自分が」って話しですよね.





 口に出してすっきりしたらいいでしょうし
 そんな話で盛り上がるのであれば,
 それもまたいいのかもしれません.





 自分の精神・身体状況が整ってなければ
 いい仕事ができない.
 それもその通りだと思います.
 プロですもんね.





 ただ,そう思っていて
 受け身のまま
 今の社会がより働きやすくて
 快適に仕事ができる環境になるまで
 愚痴っているんでしょうか.





 そうか!
 いっそ転職するのもいいかもしれませんね!
 その手がありました.




 環境が変われば,
 もしかしたらよくなるかもしれませんもんね.






 って.





 これって本当でしょうか.
 違いますよね.






 先に挙げた困っていることの主体が
 「自分」であったら,きっとどこへ行っても
 困るのかと思います.






 偉そうに言います.
 本当,僕みたいに言う奴が一番,
 職場では面倒くさがられるのかもしれませんけど...
 

 ・人手が足りなくて大変 ではなくて 
  その中でどう動くか考えられていない状況が問題.

 ・人間関係がうまくいかないのに困るんじゃないくて
  その結果,どんな影響を対象者に与えているのかが問題.

 ・温度差があるからしょうがない?けど,で,どうするの?

 ・いい加減に働く人がいるのは,自分が何かしたからではなくて?

 ・会社がアホすぎる,そしたら起業したらどうですか?

 ・給料が安すぎる,これは大きな問題だ!
  すぐに抗議しましょう!上がったら結果だします!って.



 現場でいつまでも憂いても
 それは変わらないと思います.




 それに,変えるために
 新しいことをしたい.
 変えたい.と想い行動している...





 けど,その意見がうまくいかない.





 そんなもの,腐るほど世の中にはありますよ!
 




 自分はやっている.
 




 文句は言わないにしても
 正しい知識,技術がある人にも
 これは同じことが言えます.





 自分はやっているけど
 周りが・・・っていう状況なら
 まず,考えること,やらなきゃいけないことは
 自分の意見を押し通すことですか?
 周りが考えてないのがいかん とかって?



 
 モチベーションが低く
 自分らしく,好きなように働きたい っていう人も





 モチベーションが高く
 自分はやってる.やる気のない奴とは絡みたくない っていう人.






 いっつも思うのは,
 その病院,施設,地域の
 何を,どう変えたいのか? って
 ちゃんとあって,きちんと道筋をたてて
 方法を考えているのか?って思います.





 偉そうに言ってることは重々承知です.
 本当にすみません.





 でも,いいですか?
 主軸は,「あなた」です.
 相手にとって,どうあるべきか?
 人手が足りないのを問題点としてあげている病院や施設.
 そこに入った患者さんって,どう思うのでしょうか.





 そんなこと患者さんには言わないでしょうけど
 自分が,自分のいる場所で,
 自分の得意な方法で,動く ってことを
 一人一人が考えていき,行動に移さないと
 5年後,10年後
 今と変わらないんじゃないかなと思います.
 



 そうは言っても,無理なことってたくさんあります.
 でも,一人じゃないから
 協力したらいいと思うんです.





 僕は,定例の勉強会で
 介助方法やケアについて
 発信し続けれることに
 とても感謝しています.





 興味をもって
 話を聞きに来てくれる人がいる
 それに共感して,一緒に活動してくれる人がいる
 



 こんな僕にも,講師として依頼などしてくださる方がいて...





 でも,思うのは
 講師をしたから偉いわけじゃない
 有名だから偉いわけじゃない
 そんな風にも思います.




 あなたが,
 こんな風になると良いって思っていても
 それって全員が全員,同じことを思っていないんです.





 その中で
 無理矢理自分の意見を通す なんてことは
 それがいわゆる,意識を高く持っている人としても
 いい加減に仕事してるっていう人にとっても
 結局,結果が出なければ意味がないのだと思います.




 最後に,
 なちゅはの関係者や
 尊敬する先生方は
 現場を変えることの難しさを知っているように思います.





 だから,実るほど頭を垂れる稲穂ではないですけど
 何が問題で,そのために何をするのか?が
 明確になっているように思います.
 





 散々書いてきて
 本来であれば,こういうことを
 人前で話すとき,何か関わりがあるときに
 きちんと真意が伝わるように話せなくちゃと思うんですけど
 まぁ...ブログで書いてもこの程度ですので...





 今後も,知識・技術・想い.
 この3点をしっかりとバランス良く考え
 いろんな人と,いろんなことをしたいって思っています.





 今回は勉強会の宣伝のためにと書いたわけでもないので
 そういったことに興味のある方は,先回のブログをごらんください...





 今後の自分のあり方について考える機会となりましたが,
 読んでいて気分を損ねた方,本当に申し訳有りません.
 ブログは当分続きます.
 今後とも宜しくお願い致します.