ノーリフトケアセミナーin名古屋


多分ですが、このブログを読んでいらっしゃる方の多くは
いわゆる医療従事者で、
職種は様々なんじゃないかな? と思うのですが・・・
一つ、質問です。





皆様、肩こりや腰痛はありませんか?






体位交換や、移乗動作
オムツ交換や清拭などなど・・・







不良な姿勢でケアを行い、
必要以上に力を入れて、ケアを行っていませんでしょうか。







その結果、仕事が終わり自宅に帰ると
肩や腰が痛むわ、足がむくむわ、
職場の同僚に嫌味を言われるわで
心身ともズタボロ・・・ なんて事、
経験したり、今まさにそうだ! という方
いませんでしょうか?








学校の教育の問題かどうかはさておいて
今まさに、ケアを行う現場において
肩こりや腰痛に悩んでいるということを
「職業病だ」とか「しょうがないこと」として
ほかっておいても、いいのでしょうか?







我慢に我慢を重ね、仕事を続けることで
より自分の身体は蝕まされていき、
その仕事を辞めることになったり、休職することになったり・・・






そういった状況に追い込まれる本人も
同じ職場のスタッフにとっても、
また、管理職の方にとっても
とても大きな問題なんじゃないかなと思います。







で、敢えて書いてきませんでしたが
ここで改めて「対象者」にとってみて考えると
どうでしょうか?







休職や離職に伴い、人材の確保が出来ていない病院や施設では
絶対的に「ケアの量」が減ってしまいますし、
何よりも、自分自身に負担をかけながら
行うようなケア方法は
とにかく力づくであるように思いますので
とても「苦痛」であるのかと思います。







こういった状況を改善していないで
二次障害に対してはポジショニングをしっかりしよう! というのは
ちょっと問題解決と離れていて
結局、どんどんと不快刺激をケアの中で提供していくのは変わりませんので
ポジショニングをいっくらやってもやっても、
拘縮が強くなってきたり、変形が進んできたりするのだと思います。







もしかしたら、ポジショニングのみしっかりやれば
「褥瘡」は出来ないかも知れません。
でも、褥瘡の予防だけに
視点がいってはいないでしょうか?







このように、「対象となる方」にとってもみても
「ケアを提供する側」にとってみても
より良いケア方法を考えて行かなければなりません。








「腰痛が出たら1人前だ」なんていうスタッフも
僕の知り合いにいましたが、このままで良いというのであれば
それは本人が望んだこととして、何も言えませんが
せめて、相手には不快な刺激にならないようなケア方法だけは
提供してくださいと言いたいものです。








ただ、そんな事言っていたら
何も変わりませんよね。
きっと、このままでいいというのも
その方にとって今ある情報の中での話なのでしょうから
管理者や環境マネージメントを考える方が
その状況を、なんとかして改善していかなければならないかと思います。








僕は、管理者でもないし役職もありません。
でも、対象となる方にとってどういった介入の仕方をしたら
良いのか? という事を考えていた結果、
スタッフすべての方にとっても快適で
何よりも、対象となる方にとっても、とても快適な環境を考えていくことは
必要なんじゃないかなー? って思います。








と、いう事で。
話が長くなりましたが、9月22・23日に開催された
ノーリフトケアセミナーin名古屋について書かせていただきます!








最初に書かせていただいたことを、強く意識するようになったのは
今回のセミナーを主催された「日本ノーリフト協会」様のおかげです。
でも僕は、まだまだ勉強不足でもありますので
是非一度、職場環境や腰痛予防などに興味がある方は
ご参加していただくと良いと思います!
HP → http://www.nolift.jp/aboutus.php








今回の名古屋でのセミナーは、ドイツで理学療法士の資格を取得した
伊藤先生にお越し頂き、2日間そのノーリフトポリシーについてと
実技を通して、ケア現場でどう考えて行くのか? という点について
勉強することができました。







グループディスカッションを通し、じっくりと話したり
先生のファシリテートから、考え方について説明を頂きました。
実際の実技では、重さを感じる という点をじっくりと体感する
練習をしていました。







僕は・・・会場スタッフでしたので。
本当は、実技の時とかに混ざりたくてウズウズしていたのですが
自分の考えや、今までしてきたことと照らし合わせて
見学という形ではありましたが、勉強することができました。
とても考え直さなければいけない点などもあって
変に体系化されていた自分の考えを改めようと思いました。







また、リフトを実際に使用して体感したり、
その説明をどういった形でプレゼンテーションするのか? とか
実施兄プレゼンしてみる といった、
現場で問われる点についてのワークショップが
とても充実しているように思いました。







僕の説明が下手くそなせいで、「ノーリフトポリシー」は
持ち上げるような介助をせずに、リフトを使ってケアを行う というように
伝わってしまっているかもしれませんが、
決してそれだけでなく、本質はどうその問題を考えをるか?
という、そのマインドにこそ重要だとしているかと思います。







職場環境を変えるために、モノの導入はどうやってしますか?
職場にモノを揃えたら、職員の肩こりや腰痛は減るのでしょうか?
そもそも、職場環境を変える気はありませんか?








職業病性腰痛に関する論文なども
たくさん出ていますし、便利なモノはたくさんあります。
でも、実際に今の現場を変えて行こうっていうのには
きっとものすごく勇気のいることかと思うのです。







多くの方が、同じ悩みを持ちながら
どうしたらいいか? と漠然と悩みを抱えつつ
普段の業務を行っている っていうのもあるんじゃないかと思います。








そんな時、日本のーリフト協会のセミナーに
是非、参加して見てください。








セミナーを行う講師のエネルギーや熱意と
具体的なアイデアを身につけることができるかと思います!
今、考えなければならない点を明確にできるだけでなく
明日からどうやってしていくか? が分かります。






今回のセミナーのお手伝いという形で参加させて頂きましたが
とても貴重な経験となりました。
それでも、やはり実際に参加された方にから比べれば
僕なんかよりも遥かに色んなことを学んだことと思います。







今のケア現場を変えて行く、
もっと快適なケアが普通するためにも
是非、一緒に色んな活動をして下さると
大変ありがたく思います。
僕も、僕なりに色々と調べたりしながら
しっかりと生かしていきたい! と思っています。







準備始め、多くの方にご迷惑をおかけしたかと思いますが
無事、今回のセミナーが行えて本当に良かったです。
講師の先生はじめ、当日のお手伝いスタッフ
前川先生、そして参加してくださった皆様にも
大変、感謝しております。ありがとうございます!







今後とも、よろしくお願いいたします。