勉強!


 もし,自由に動く自分の指1本だけでも
 必要とする相手に差しだせるとしたら,
 僕は迷わず,差し出そうとするんじゃないかと思います.







 病気や人の死について考えた事もあったけど
 今の僕では,どうしても「いいもの」には思えません.








 色んな方との会話の中で学ぶことはたくさんあったし,
 こうやって解釈しよう! と,
 どこか折り合いをつけてきたかのように思います.








 でも,やはり人の死や病気について感じる
 違和感は,心の奥底ではっきりと残っているのが分かります.









 人との出会いや,幸運な出来事があったり
 辛く,苦しい事だって世の中にはあるけど
 たったの指1本で,世界が変わることだって
 いくらでもあるかと思うんです.








 福祉用具は,とても素晴らしいものだと思います.
 理学療法も,素晴らしく体系化されてきた分野だと思います.








 でも,相手にとって
 福祉用具を使う事やリハビリの先生が関わること という事が
 目標であるはずがない!








 その点を,あいまいにしている状況というのが
 自分自身では納得がいかないし,
 その状況に流されている自分についても
 納得がいきません.








 福祉用具については,
 日本に優秀なエンジニアがいて,
 その技術をもってして開発された
 素晴らしいインターフェイスを持つものでも
 制度や環境から,適切なハズなのに,導入できない・・・
 という状況もあるかと思うんです.








 訪問リハに関わる機会が多くなったせいか
 なんなのかよく分かりませんが,
 大分最近,「相手の生活を考える」って
 どういう事なんだろう? と迷走してしまう事があります.







 病気ってなんだろう?
 なぜ,こんな病気が世の中に存在するのだろう?








 最後に,ここ最近
 かなり良い方向へ向かっている方の話しを
 書かせて頂きます.









 今日,iPadでまずは字を書いてみよう! とした所,
 運動性の失語があるのですが,
 名前を書いてみて,その後に「ふと」書いた言葉があります.

 本人も,なぜその言葉を書いたかよく分からないそうで
 書いた直後,「あ−っ」っていう顔をされていました.








 どんな事も,右半身が麻痺したのがきっかけで
 「やりたくない」というか,「やらなくても平気よ〜」と
 言っていた方です.
 うちの親とそう年も変わりません.








 本当に,障害を受容する って難しい事なんだと思います.







 自分には,何も出来ないかもしれない と
 どこかタカをくくって
 今日の帰り道では,本気で
 「指1本でも差し出せたら・・・」と思いましたが,
 僕のこの指は,誰かに差しだすための指ではないんですよね.







 それに,実際は差しだせませんから.
 だから,勉強して知識・技術・感性を磨くしかない と
 改めてそう思った,そんな1日でした.









 明日は,日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会のコアスタッフ会議が
 あります! こちらも楽しみ!