魔法の料理


多分、無理かもしれませんが
「趣味」を、人にちゃんと話されるものを
持とう! と、密かに考えております。







自分が好きなことといえば、音楽なので
1.DJセットを買い、密かに練習する
2.ドラムを叩けるように、レッスンに通ってみる
3.早弾きが出来るようにギターを練習する
という、3候補があります。






ただ、これではインドアまっしぐらなので
外に出るという(僕の基準ですが)事を目標に
1.トライク(中古)を購入し、ノーヘルで飛び回る
2.バイクの免許をとりにいく
3.実家の畑にイノシシがくるので、罠をしかける免許を取得してみる
という、こちらも3候補あります。







この他には、英会話教室に通い
英語を勉強し、土・日の休みがある時に
単身で海外へ突入してみる
という、そんなこともいいかなと思っています。








この7つの中でも、順位があって
ちょっと情報を調べつつ、自分が長く付き合っていけるものを
趣味として行えたらいいなーと思っています。







なかなか、時間があっても
その行動力が出てこないんですよね。
普段している仕事と、あまりに離れているように思うと
ただでさえ重い腰が、余計に上がらなくなります。







英語に関しては。。。かなり有力なんですけど。
英会話教室っていうのが・・・人見知り王がいけるかどうか? っていう
そんな不安もあります。







と、いうことで。
今日のテーマは「趣味」です。







自分が最近、大きく見落としていたこととして
担当させて頂いている方が、「料理をしたい」という気持ちを
察する事が出来ていなかった という事があります。








引き継ぎの方でしたが、引き継いだ事だけを
ただ訪問リハでしていたんです。 が。







なんとなく・・・違和感が。







表情も明るく、会話自体は楽しく っていう方なんですけど。
でも、なんとなく・・・どうなんだろう? と思っていたので
それとなく、「料理」っていう話題をしてみたところ・・・
涙をこぼしながら、「本当は料理がしたい」との話しが。







まだお若いのですが、利き手交換をした方で
全てのADLは片手で行っています。
食事は、娘さんが作ってくれているのですが
旦那さんと昼間は2人です。
そんな時は、簡単なものを旦那さんが作ってくれるのだそうです。







多くは語りませんでしたが、その涙が全てを物語っているように思いました。






脳血管障害はじめ、障害を負った方にとって
家庭内での役割が少なくなる、あるいは出来なくなる というのは
ものすごく、辛い事だと思います。







この方にとって、「料理」は趣味であったわけではありません。
仕事、していたのですが、この「料理を作る」
ということも、ちゃんとした仕事だったわけです。








学生のレポートなど見ていて、
家庭内での役割なのか、趣味なのか。
その線引きっていうのは、重要になってくると思うんです。
「趣味」 1つとってみても、その重みは人によって違うし
これ、難しいですけど
「料理が趣味なんだよ」と、相手が言えば
それを鵜呑みにしてしまう事ってあると思うんです。







元気な時に、料理をしている事が当たり前になっていたとして
それが日常であった というのが、一体どれほどの事だったのか?
それはその日常が崩れて気づく事だって
いくらでもあるかと思うんです。
本音で、料理がしたいと思っても
それを趣味だから・・・とセラピストに伝える事もあるのかもしれません。







この方にとっては、さらに「料理がしたい」という事さえも
ずっと胸の中に押し込んでいた という状況であったのです。







相手の生活を考える っていう、
そんな関わり合いの中で、白衣をきているからってだけで
決して「本音を話し合う」っていうのが
簡単に出来る事ではない という風に思います。







ADOCという評価法があったりもしますが、
やはり、こういったものを使ったり
そもそも、ちゃんと相手の気持ちを考えるって
ものすごく大事なんじゃないか? と思います。







料理がしたいという気持ちを、
早くに気づけなかった事を、僕はその方に素直に伝えました。







今後は、福祉用具を使用したり
簡単に出来る料理などからスタートしていく予定です。







作れるようになったら、アンタに食べさせたげるね と言ってくれた事が
本当に嬉しく思いました。








はい。 趣味の話しからなんかかなりズレてしまいましたね・・・。
ちょっと、失敗談になってしまいましたが
「料理」に限らずですが、「楽しいから・ストレス解消になるから」
という理由だけでなく、その仕事に相手がいる という背景までを
忘れず、考えていける男になりたいなと思います。