好きなこと

今日は就業後に実家へといってきました。
人にはそれぞれに、趣味とまでいかなくても
好きなことってありますよね。





うちの親父やじいちゃんは、昔はよく釣りに行ってたそうです。
僕も小さい頃、連れて行ってもらったこともあります。
それほど、好きにはなれませんでしたが。





思えば、僕にも楽器を弾くなど
好きなことがありますが、
それってものすごく普段生活していく上で大事ですね。






すぐには無理かもしれませんが
いつか家族で釣りにでもいけたらいいなって思っています。




というわけで。
趣味、というか好きなことっていうのは
リハビリテーションっていう部分で重要になってくる事柄だな っていう
そんな話を書いて行きたいと思います。





僕が勝手に思っている事ですが
好きなことであったからと言って
「その手段は問わずに、とにかくその好きなことをできるようにする」
っていう事に少しだけ疑問が残っています。






セラピストって、僕もそうなんですけども
身体機能にのみ意識して、以前と同じレベルで動けるようにするって事だけが
課せられた問題ではない と思うのですが、
どうしても、そこばかりに注意が向いてしまいます。





なぜなら、聴き方にも問題があるのかと思いますが
「歩けるようになりたい」「手のしびれがとれるとよい」
という、身体機能についてのデマンドを伝えられることが多いからです。






では、だからと言ってですね。
「歩けるよになって、何がしたいです?」と、
初対面で近い状況で言っても良いのでしょうか。






もちろん、この事ってものすごく大事で
その情報収集は必要ですし、それを知って一緒に頑張る必要性はあるんでしょうけど
もし、畑がしたい だとか、 釣りに行きたいって事がとにもかくにも強かったら
多分、すぐに言うんじゃないかなと。





趣味とか仕事や役割っていうのは
人にすっと伝える事でもないのかなーと。





多くの方は、病気を患いながらも
自宅に復帰した際の自分の行動について理解しています。
ですので、セラピストに対しては
「今、困っているこの身体機能をなんとかしてほしい」
という気持ちが強いのではないかなーって思っています。






それさえなんとかなれば、あとは大丈夫ですから!って気持ち。
分かるな〜。。。人は誰しも1人では生きていけないと分かっていながらも
誰かにあまり迷惑をかけたくないという気持ち。






語弊があるといけないので書きますが
身体機能にのみ注目したリハビリテーションっていうのは、
とても恐いことだと思っています。






ただ、とにかく問題となる動作ができるようになれば良い! と言うことで
安易に福祉用具や、動作上での拘束をしてしまうような関わりっていうのも考えようです。





要は、今、相手がどんな事を考えていて
どのタイミングや状況でその関わり方を変化させていくか?って事が大事だなと。
そんなように思っています。





一緒に、時には支える立場でもありながら
相手の将来についても予想して考えておき
まさに想定外の出来事としない そんなバリエーションに富んだ
選択の幅を広げられる視野が必要なんじゃないかなと。





理学療法士としてっていう
限られた視視点で考えるのであれば
身体機能向上が最優先 という人と
趣味などをいろんな手段を用いて、出来るようにする という事を目標とする人と
別れてしまってもしょうがないのかなーなんて思います。






でも、相手の「生活を考える」っていう視点で考えれば
身体機能がー 福祉用具がー なんていう
そんな小さな事に限局したした話なんかにはならないと思うんですよね。






どっちも大事。 それ以外にも、もっと大事なことがある。






もちろん、理学療法士の専門性ってのがあって
そこを忘れてはいけませんね。
なんでもかんでもできるわけではないというのも、
チームでサポートする事を考えるうえで大事です。





で、話しは脱線してしまいましたが
1番、言いたかったこと というか思うことっていうのは
趣味や好きなことって、「ただそれが結果として できるようになった」
ということで完結できる事ではないのかと思うのです。





身体機能に精神状態が整ったうえで
また、その好きなことをやるまでの経過をまでひっくるめて
はじめて、「出来た」となるのではないのかな? と。






病気によって、元に戻らない身体機能もあるかと思います。
ただ、その事をどう受け止めているのか。




病前は庭の手入れが好きでした と、
その答えだけを探りにいくコミュニケーションから
じゃ、車椅子でも花に水やりが出来ますよね!って なって
リハの時間に花に水やりをする練習。






もちろん、全部が全部とまでは言いませんが
相手はきっとそれを受けとめてやってくれるかと思います。
大人ですもんね。





趣味や好きなことって、ものすごく今の生活で大事です。






だからこそ、病気を患った時
ちゃんと考えないといけないことなんじゃないかな? と思います。






おしまい! はい! 偉そうなことをってすみません。。。
思い返すと。。。情けない事、してたと思います。。。
で、書きながら思ったのですが
僕の今のポテンシャルでは、すぐに「結論」がだせない事が
しばしばあるかと思いました。





福祉用具のレンタルメーカー各位、きっと意見がコロっと変わったりする事が
今後もあるかもしれませんが、宜しくお願いいたします。
一生懸命考えることは、やめません。