アブストラクトの紹介


相手の言いたい事が分かる。
夫婦ならその精度は格別でしょう。
うちの嫁は、僕の考えがだいたい分かるでしょうし
さすがの僕でも、嫁の考えはだいたい分かります。
10年以上の付き合いですしね。
いやいや、ホントですよ!






僕は自分で話せない、寝たきりになってしまった方の
例えばケアなど、 その方針というか方法を考える時に、
ご家族の方、特に伴侶が多いですけど
「もし、旦那さんだっら、なんて答えると思います?」と
聞くことがあります。






この聴き方をするのは
医療従事者の勝手な判断や家族中心の判断だけでなくなるので
いい事だな と思っています。
これは何かで読んで知った話ですけど。確かPEG関係。。。





自分の大事な人が病気などを患い
意思の疎通ができなくなった時に、冷静でいられないのは分かります。
治療方針などが納得できないのは、本人なのかその妻なのか。
いろんなことを考えなければならないし、それを整理して考えることは
とても難しいことです。





障害受容という言葉があり、
それを評価する赤の他人の医療従事者がいる。






医療従事者だから、現実に向き合うために
はっきりとした意見を言う。
この事も大事なのかもしれません。





でも、今、この状況はどうなのか?
自分はどうしたら良いのか?
どう受け止める必要があるのか?





本人、あるいは家族が
まず、 その整理が出来るようにサポートするという事が
医療従事者というか、それ以前に一人の人として大事なんだと思います。



言っても、所詮は病気をおった方の家族にはなれない。。。
なんて言って、開き直るのはどうなのか?と思います。
だからこそ、よく考えて相手の気持ちを知ろうという
その姿勢が大事なんだと思います。





こんな日記を書いているのは
個人的に最近あったことと、この論文を知ったというのも大きいです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22078855





植物状態になった方でも
問いかけに対して反応しているケースがあるという報告です。
手を動かしてくださいというと、動かすことを考えていると。





人はものではないという事実。
それと、意思疎通が出来ない とされた方は
本当にそうなのか? と疑問を持ち、研究をしている方々がいるという事。





相手の気持ちがわかる という事は
そう簡単なことではありません。
でも、知ろうとする事は誰でもできるはずです。





知識や技術はもちろん大事ですが
いいケアや生活を考えて行くのに必要なのは
やはりまずは気持ちなんじゃないかなと思っています。





もっともっといろんな人と知り合って
感情豊かに生きて、感性を磨きたいと思っています。