Deep tissue injuryってこわい


 本日は!
 「Deep tissue injury」について書いていきます.
 昨日のような感じになるかもしれませんが...
 ご興味のある方は,是非ご覧ください☆






 まず,このDeep tissue injury(以下DTI)というのは
 「Deep tissue injuryとは
  National Pressure Ulcer Advisory Panel (NPUAP)の
  褥瘡分類(2007年)において新たにsuspected deep tissue injuryとして
  採択された概念で,
  初期の段階では皮表から判断すると一見軽度の褥瘡に見えるが,
  時間の経過とともに深い褥瘡へと変化するもののことを指す.
  皮膚と比較して,皮下組織や筋肉のほうが血行不全に弱く,
  また外圧を加えた場合に皮膚よりも皮下組織や筋層により
  大きな圧力がかかることにより,
  このような褥瘡が発生すると考えられている.
  このdeep tissue injuryの診断は困難であるが,
  皮膚エコーやサーモグラフィーを併用することにより,
  より早期の診断が可能となり,
  また悪化を最小限に食い止めることが期待されている.」
  




 ...はい. もろパクリです.
 →http://medicalfinder.jp/ejournal/1412102269.html







 堀田先生の講演でもおなじみですね.
 北斗の拳のやつです.(知らない方は講演をチェック! 分かりやすいです)







 簡単に言うと...
 A:「発赤です! 仙骨に発赤があります!」
 B:「まぁ...それくらいなら,大丈夫だな」
 A:「了解っす! でも,予防としてマット変えたりしてみます」
 B:「任せたぞ. ポジショニングや,ケア方法もだぞ」
 A:「やるっす〜!」




 数日後...





 A:「前に発赤だった部分が,かなり深い褥瘡になってます!」
 B:「おい!ゴトウ. あれだけしっかり言っておいたのに!バカ!」






 といった感じでですね.
 ぱっと見,軽度なんですけども
 実はその奥の骨に近い部分の方が
 ガッツリ褥瘡になっている...





 なんていう褥瘡の事を言います!






 これは...現場でたまに見かけたりしますし
 正直,発赤の状態で発見したとして
 よ〜く観察していても,肉眼では限界があります.
 皮膚の下での出来事ですからね.






 ただ,こういった褥瘡がある という事実を知っているかどうか?
 というのは大事で
 その後のフォローに大きな影響を及ぼすと思います.






 かと言って,実際に現場では
 「発赤程度でわめきやがってこのガキが!」
 というようになるかも知れませんので
 なかなかワーワーとも言えません.





 では,どうやってこの褥瘡を見抜くのか?
 これが重要になってきます.
 DTIで検索して頂いたら,ネット上にもいくつか見る事が出来ますが
 エコーやサーモグラフィーを使用して診断する方法があるようです.






 ちなみに推奨度としてはC1であるようですが
 その他諸々が載っているそんなサイトがあります.
 このサイトは,かなり役立ちますので
 これ見れば良い感じですよ! エビデンスについても書いてあります.
 →http://minds.jcqhc.or.jp/n/medical_user_main.php






 こうやってみると,現場での疑問について書かれている部分もありますが
 もっともっと! 知りたい事,整理してみたい事ってあります.
 今後も,どんどん色んな研究がでてくると思いますし
 より褥瘡,そして二次障害をなくす! という事について
 僕は勉強していきたいと思っています.






 このDTIに関して,超個人的ですが
 糖尿病などによって筋肉の変性がある場合は
 起こりやすいのかなぁ〜 なんて感じています.
 あと,バルーン + ストーマ とかですかね?
 皮膚よりも奥の方にリスクが高いとどうなのかなぁ? とも思います.
 このへんも,きっと今後調査が増えてくる事と思います.
 とにかく,考えながら観察していく事が大事なのかなと.






 ちなみに... こんな商品を見つけました.
 元々,どこかの講演で聞いてはいたのですが
 これがあると褥瘡のDTIだけでなく,セラピスト的にも・・・
 なんて事を考えていたりもします!
 →http://www.mobisante.com/
 こういうのでやはり危惧されるのは
 DTIの疑いを,その触った感触であったり
 全身状態の観察であったり...
 人が出来るはずの事. していかなければならない技術を
 ないがしろにしがちになってしまうかも知れません.
 筋肉をよく触るセラピストも,あまり機会に頼ってばかりでは...
 なんて事を思っています.





 とは言いましても,
 iPad3も出そうですし! 間違いなく買います.
 う〜ん...楽しみです☆