チーム危ローチ


 うちの実家で取れた新米と白菜が入った鍋です.
 おいしかった☆






 というわけで
 今日は,「病棟との連携について」書きます.






 良いケア方法ですとか,そういったものを
 チームとして共通認識を持った上で取り組んでいく という事が
 大切である事は,重々承知ではありますが
 これがなかなか上手くいかない・・・ なんて事があります.







 問題点は,たくさんあって
 どこからどう考えていけばよいか迷う事があるためです.







 職種だけでなく,十人十色
 色んな考えがあって,その中で対象となる方に対して
 どう向き合っていくかを話し合う事は
 時に衝突を生むし,そのために敢えて話さない なんて事
 多いのではないでしょうか?







 僕は,病棟との連携がうまくとれている







 なんて,ズバッと言える自信がないです.







 情けない話ですね. 本当に.
 どうしても,様々な課題で悩んで
 実際に良い形でのチームアプローチが行われていないんじゃないか?
 そうやって思っています.







 大きく分けて,「自分の問題」と「周りのスタッフの問題」
 この2つに分けられるかと思います.







 自分自身の問題となる事で大きいのは
 ・対象となる方に即時的な良い効果が証明できていない点
 ・ケアに当たるスタッフにとって有益となる方法を提示しきれていない点
 が考えられます.






 
 維持期(慢性期)の病棟によく出入りするのですが
 言葉通り「今のままで良い」という感覚を
 どのようにして良い形で変革できるかが課題であるにもかかわらず
 僕はどちらかというと,病棟スタッフの事情よりも
 「対象となる方にとって良い」という事に
 重点を置き過ぎる傾向にあるかと思います.







 結局のところ,僕が24時間ケアにあたる訳ではありません.
 それに,僕1人の力っていうのはほんの些細なものですし,
 だからこそ,スタッフ総出で取り組めるような形が理想です.







 実際には,少しづつ人を巻き込みながら
 相手にとってどうしたら良いか? という事に
 取り組めてきている そんな雰囲気ではあります.







 だけど... まだちょっと違う.






 この 「違う」 と思う点には
 決して周りのスタッフが協力してくれないから という事ではなく
 多分,僕がイメージしている事が
 あまりに現状とかけ離れているからなのかもしれません.







 ここ最近では,病棟内で歩行器を使用しての移動が可能となった
 症例の方に,その移動方法の提示をしたのですが
 病棟との意見が合っておらず,今その問題は
 先延ばし状態になっている という事があります.






 さすがに,「歩けるからいいでしょ!」 という
 そんな風にしか思っている訳ではなく,
 この対象となる方のパーソナリティー
 外出・外泊の事なんかを考えて
 提案してみたのですが... それがなかなか意見が合わず...






 
 病棟のスタッフとしての意見が
 「今の車いすのままでいい」なんて聞くと
 こんな時,「それは怠慢でしょ?」などど
 そんな偉そうに思ってしまう事があるのです.







 まぁ...こんな事をわざわざ書かなくてもいいんでしょうけど.







 でも,実際そんな風に考えてしまう自分が怖かったりもします.







 どれくらい病棟の仕事を知っているか? と聞かれれば
 僕は,ほんの少ししか知らないでしょうし
 なぜ病棟のスタッフはなかなか首を縦に振らないか? という
 「言葉自体」ではなく,「その言葉の背景になる想い」を
 僕はまだ捉えきれていないように思います.







 ドラ○ンアッシュというバンドが
 僕が中学生の時に読んでいた音楽雑誌に
 「後はリスナーが頭良くなるしかない」なんて
 インタビューで言っていたのを思い出してしまいましたが
 果たして... そればっかりなのでしょうか?








 視聴率がグングンと上がった家政婦のドラマではありませんが
 およそ「良いもの」というのは
 着実に評価を得られるという事がありますもんね.







 それなのに,僕は心のどこかで
 「きっとめんどくさがっているんだ!」
 「もっと,対象となる方の事を考えるようにしてよ!」
 など,人のせいにしている自分が嫌でしょうがありません.







 もし,そんな風にスタッフが思っていたとしても
 それすらも超越したケア方法の提示をする必要はあるのでしょうし
 もしかすると,そうやって自分の中で
 勝手に思い込んでいるだけなのかも知れません...







 言葉の背景を知る事は
 時に怖い事なのかもしれません.
 知らぬが仏 という言葉があるくらいですからねぇ...
 あ〜イカン... 本当はそうじゃないのに.






 でも.
 想像力って大事だと思うんです.







 病院にだけ勤めていると
 なぜかその生活が当たり前として見えてきてしまって
 実際に家に帰った時の
 ほんの些細なことすらもイメージすることなく
 退院させてしまい,その後のフォローもしない なんて事が
 起こりうるかと思うんです.






 
 維持期の方は,基本的に施設が決まるまでは
 ずっと病院にみえます.







 でも,これからは正月があり,お盆もあり...







 その数日間かもしれませんが
 「家」に帰れる方の気持ちを
 無碍にする事なんか出来ません.







 耳が遠くて,うまくスタッフや僕と話が出来ないおばあちゃん.
 それでも,笑顔を絶やさずに
 周りに気を使ってばかりいます.
 家族があまりに家に連れていってくれない事も
 ちゃんと理解しています.

 




 それでも,正月くらいは家にいきたい.






 ADLの能力だって
 もっと出来る事はあるハズです.
 さすがに杖歩行は無理かもしれませんが
 自宅にある手すりを利用したり,伝い歩きなら...など.







 もっと病棟の方と話し合うべきですね.
 そして,やはりあまり事を先延ばしにしない! これです.







 最初の方に,問題点は大きく分けて2つ.
 その1つに「周りの問題」 なんて書いてしまいましたが...
 う〜ん...僕はまだなんとも言えません...







 あくまでこれは想像でしかないし
 それよりも,自分の問題点の方が大きいから というのもあります.
 まだまだです. やる事をちゃんとやらないと!






 で,話は少し変わりますが
 維持期にみえる方の外出や外泊というのは
 いわゆる業務時間内で病院を抜け出し,自宅を見に行くなんて事が
 出来ません. 点数の問題もあるからです.







 だけど.
 昼から休みとったりしたら行ける! なんて考えていました.
 







 そしたら...







 「お前,今訪問行ってるから,時間あったらそのまま見に行っても良いよ」
 なんの迷いもなく,サラッとそう言ってくれたうちのボス.
 ありがとうございます. 
 訪問リハをずっとやってきていたボスだからこその発言です.






 在宅での生活 というのを理解していないと
 臨床って怖いなぁ〜 と思うようになりました.







 訪問リハに行く回数が増えてきたこの1年.
 もっとたくさんの事学んでいきたいと思います!
 そして,すぐにどこかで人のせいにする
 クソッタレた自分の考えともおさらばしたいものです.