映画じゃあまり泣けないのですよ


 いよいよ,明日に迫りました.
 とても緊張します. 資料も最終調整をしました.
 いやぁ... なんか,もうお酒飲んでしまいたい!






 明日は豊橋へ行ってきます.
 ありがたい事に,教育講演者としてです.






 あとは,どうやって伝えるか? です.
 スライドや動画を用いて,いかに実技なしで伝える事が出来るのか?






 「こうしたい!」 など,あっても
 イメージトレーニングをしたりすると,どうもビビってしまう...






 面白い! とか.
 あの先生はすごい! とか.






 そう言われるまでには,程遠いかもしれません...
 が! そこが目的ではないぞ! と.
 自分にそう言い聞かせてます.






 明日のセミナーを受けた方が
 その次の日から変わる という所の
 一助になれば! なんて思っているからです.







 とにかく! やるっきゃない! 全力出す! 






 と,言う事で.
 





 今日は「お世話になっている外科の先生の送別会」について書きます.






 僕は,今の病院に就職すると同時に
 褥瘡予防対策委員会 という委員会に入りました.
 そこの委員長であったのが,この外科の先生.
 委員会なんて業務もあるんだなぁ〜 というのが
 入ったばかりの,僕の印象.






 まぁ...最初はなんのこっちゃ. 訳分からん状態.






 ただ委員会で決まった事を
 その抄録なんかをリハ科に戻って
 「あまりリハ科に関する事はありませんでした」という役割.






 人のせいにしてますが
 完全に,褥瘡委員会のセラピストの役割としては
 「カルテ開いて最初に褥瘡があるかどうかわかるようにして下さい」 と
 伝えればいいんだよ〜 
 なんて申し送りされていましたからねぇ...
 どうでもいい委員会的な? 印象でしたよ.
 あっ,だから僕に話が回ってきたんだ! なんて思ってましたもん.






 でも,リハビリテーション看護のスライド作れ とか
 病棟でのリハや臨床なんかを考えて行くうちに
 セラピストこそ,褥瘡に携わるべきなんじゃないかと
 そう感じるようになりました.






 今でこそ,色んな考えがありますが.
 委員会に入った当初なんかは,中途半端な根拠などの
 発言をしてきたようにも思います.
 でも,いつでもです.
 この外科の先生は常に適切なご意見をくれました.






 決して,ただ優しくしてくれただけではありません.
 違うと思う事は,はっきりと.
 それでも,僕が「こうしたい!」 と言う事に関して
 いつもなんでも挑戦させてくれました.






 委員会の中で,スライドを作って
 なかば強引に発表させて頂く機会を作ってもらったり
 回診の中でも,こんな若造でも,ちゃんと意見を聞いてくれたり...






 そんな先生がトップにいたからこそ
 僕は褥瘡委員会という居場所がとてもよかったし
 その分,頑張ってなにか一つでも役に立とう! なんて事を思いました.






 色んな事をやりました.
 マットレスの管理を,引き受けたり
 回診ではポジショニングなど.






 当院は,どうしても高齢者が多く
 正直栄養状態も...という方が多いので
 回診を外科医・看護師・薬剤師・僕の4人メンバー中心で回る前までは
 保有率がとんでもないことになっていました.






 でも,なんとかしなくちゃいけない.
 そんな気持ちが,不思議なんですけど
 共通した認識としてありましたね. しかもガッツリと.






 今考えれば,驚くくらいな話ですが
 みんな忙しいのに,学会をはじめ色んな勉強会に参加しました.
 しかも,それが当たり前かのように.






 しかも,誰一人欠けることなく.
 むしろ,委員会の他のメンバーも誘ったりして.
 学会なんかでは,ある種職員旅行みたいな感じな時もありました.






 どんな時でも,ってやばい! ちょっと泣きそうですわ!







 まぁですねぇ... 相当,お世話になったんですよ.






 僕が褥瘡委員会を離れることになった時だってそう.






 また,戻ってきたのはいいけど
 以前のようになかなか身動きが出来ない状態であった時もそう.







 ただ,患者さんの事.
 本気で考えて,どんな風に先生は委員会が機能すればいいかを
 僕らに示してくれました.






 厳しい事も言います.
 優しい事の方が,良く言いますが.
 お酒飲むと,面白い事も言います.







 僕は,褥瘡に関して って話だけではなく
 理学療法士って部分だけでもなく
 社会人,そして「人」として成長させて頂きました.






 今度行く病院には
 皮膚科の先生が褥瘡をみているんだそうで
 もっと外科のオペばかりをやることになるかも... と話されていました.






 先生がどの科に行ったとしても
 何年後,またお会いする事になったとしても
 胸張って挨拶が出来るように!






 当院の患者さん,そして地域の方の褥瘡や
 二次障害がないなんていう そんな話をしたいです!






 僕のために,色んな先生に頭を下げてくれた事もありました.
 すごくいい形で委員会が機能していた事も
 やはりコンダクターあっての事です.






 それを時に忘れたり,
 自分勝手な事ばかりしてご迷惑をかけた事もありました.






 自分がもっと年をとった時
 今のままで,この先生のようになれるのか?






 人生って,何があるかわかりませんね.
 実際,転勤が決まったのも急であったと話されていましたし
 勝手に,ずっとこの先生のもとで
 委員会がまわっていくのかと思っていました.






 偉そうなこと,言ってるんですよ. 僕はこのブログで.
 その,書いてきた今後の課題としている事を
 ちゃんと出来ているのか? 実践をしているのか? と思うと
 その達成度に嫌気すらさす時があります.
 なので,ちょっと休んだりしちゃうんですよね〜(ぶっちゃけ)






 明日には何が起きるかわかりません.
 





 そう,思って取り組んできたつもりなのに.
 やはり,先生が転勤するというのは
 受け止めきれない そんな感じは強いです.






 堀田先生はじめ,多くの先生方のおかげで
 明日の機会があると思います.
 





 その先生方のためにも.
 そして,自分がそもそも褥瘡というのに
 向き合うきっかけとなった,最初の外科の先生のためにも
 頑張っていきたいと思います.






 嫁の誕生日に,うちの母親が
 「一期一会」って書いた習字のようなやつをくれたんですが
 その,一期一会って気持ち.
 これ,大事です.






 急に頭が良くなるわけでもないし
 性格がよくなったりはできないかも知れません.






 でも,相手との関わりを
 真剣に,真摯に向き合う事は
 教養が低いですけども,その気持ち自体は持てるはずです.






 本当に,色々教わりましたし
 今回,12月いっぱいで辞めると知り
 また考える事がありました.







 今まで,ありがとうございます.
 今後のご活躍を,陰ながら応援しています.






 僕も,頑張ります.