学生と


 最近は,学生と文献抄読を作成しています.
 もちろん,担当している症例の方のレポートもありますが
 当院では,実習中にこの文献抄読というイベントがあります.





 簡単に言いますと,
 論文を読んで
 その内容をまとめて
 みんなの前で発表する





 なんていう取り組みです.
 ...と遠回りして言っていますが
 取り組まれている所,多いですよね.






 今回のテーマは
 学生が担当させて頂いている方が
 長下肢装具を使用していることもあって
 このことについて発表する事となりました.






 大きなテーマは,やはり「適応」
 どんな状況で,どうであれば長下肢装具を使用するのか.
 短下肢装具との使い分けなんかが肝になりそうです.






 考え方は様々ですが
 あくまで,アウトカムをそのまま臨床へ応用するのではなく
 この「装具」を使用する事を通じて
 多くの視点で考えられるようになると良いかなーと思っています.






 どうしても,論文に書いてあると
 「この時は,そうか!こうしたら良いんだ」 と
 鵜呑みって言うと語弊がありますが
 その背景や理由などを,ないがしろにしてしまい
 機械的に装具を安易に使用してしまう
 という事になりかねないかと思うからです.





 なぜ,こんな事を書くかと言いますと,
 まぎれもなく,僕自身がそうであったから! です.
 すみません,過去形で書きましたが
 まだ,そういった部分があるかも知れません.





 どんな論文でもそうですが
 その筆者がその結論に至るまでに
 本当に色んな道のりがあると思うんです.





 でも,1本の論文の中では
 その筆者の考えや思い,どんな勉強をしているのか? の全てを
 知ることが出来ません.





 このあたりは,新聞やニュースに少し似ているな と思います.





 どんなに悲惨な事件が起こったとしても
 その真意,プロセスまでは視聴者には伝わりませんもんね.
 もしかしたら,
 話しの真相を聞けば,納得することもあるかと思うのです.






 論文や教科書などで
 ただ,書いてあることをそのまま使うのではなく
 そのコンセプトを知っておく必要性はあるな〜 と思います.





 そうすると,きっと広い視点で臨床応用ができますよね.
 どんな結果が出ようと,そこで考えられるきっかけになると思います.
 いたずらに実行する なんて感覚では
 対象となる方はもちろん,自分にとっても
 正直,「時間がもったいない状態ちゃん」になるかと思います.






 と,偉そうに言ったものの.
 そんな事を学生さんに伝えてみたは良いものの.
 自分はそんな事を気づくのも遅かったし
 学生時代なんかは,論文のろの字も知ってなかったですし.






 でも,結局それが巡って
 自分の苦労って事だけならいいんです.
 時間って結構ありますから.
 その時間で勉強したり,考えたりできますもん.






 ただ,対象となる方はどうなのか?






 どこまでいっても,この事は忘れてはいけないと思います.
 




 話しが少しズレてきましたが 
 要は,学生にとって文献抄読が良い経験になればいいなって事です.





 2週間前くらいから色々と話してきましたが
 考え方が変わってきている学生を見ていると
 本当に嬉しく,自分も頑張ろう! という気持ちになります.





 なかなか訪問ばかりで,
 自分が担当させて頂いている方ではなく
 ケースバイザーとしてお願いしている方ばかりですが
 その長下肢装具の文献抄読って事もひっくるめて
 色んな事をこれからも話しあえたらいいなって思います. 





 ほんと,切り口と言うか.
 素晴らしい視点があったりするんですよ. この学生.
 




 ただ,





 高齢な女性陣(80代)からは
 ヤサ男だね なんて言われ,チヤホヤされているので
 それがちょっと気に食いません.






 なんだかんだでもう半分は過ぎました.
 良い実習になるようにしたいし,
 彼の今後が本当に楽しみです☆