闘魂

 髪を切りました〜☆
 やっと・・・です.
 何か月ぶりでしょうか?
 もう,しばる事が出来るような状況でしたからね.
 サッパリです.





 そんな,心機一転な気分の僕ですが
 今日,印象深かった事としては
 担当している患者さんが車いすに乗った事が思い浮かびます.





 いわゆる「ターミナル」なんですが
 骨転移もしていまして.
 脳梗塞まで,発症した方です.
 脊柱にも(あまり詳しく書けませんが)転移していまして
 なかなか,離床とまで踏み切れませんでした.





 昨日にカンファレンスがあり
 色々と相談し,医師から許可が本日出ましたので
 リクライニング車いすに乗り,散歩へと向かいました.





 問題は,男性で背が高い.
 そしてガッチリしています.
 どうやって移乗したらいいんでしょう? という方でした.





 でも.
 正直な話し,さほど移乗に関しては問題視していませんでした.
 大きいスライディングシートも,
 この方の部屋に置きっぱなしにしていましたし
 いつでも許可がおりたら,車いすへと! と思っていましたし. 





 やはり病態が最も心配でしたねぇ...
 ちょくちょく血圧測ったり...
 でも,無事に久しぶりの「離床」が実現しました.




 よく,「体を起こせ」「外へ連れてけ」 と
 毎日そばにいる妻へこの方は言っていました.





 奥さんも
 本当に,なんとかしてあげたい と思っていましたし
 その気持ちを,僕はベッドサイドリハでずっと聞いていました.





 
 ようやく.
 今日,その散歩へ行く事が出来ました.





 
 すごく今日は良い天気で.





 風は少しだけ冷たかったですが.






 外の天気を見て,一言
 「ありがとう」 と妻に言っているのを見て
 ちょっとジーンとしたりしました.




 

 普段の言動から,まさかの「ありがとう」ですもん.
 仮にそう思っていたとしても,
 予想としては「ありがとな」のような言葉使いかと思っていました.





 冗談交じりに,僕は
 「僕と病棟スタッフも手伝ったんですよ−っ」
 なんて言ったりもしましたが・・・本当の所は,十分です.
 




 こんな場面に立ちあう事が出来た




 それだけで僕はもう,なんだか幸せでした. 





 在宅に,今後帰る事になるかは分かりませんが
 いつでもどういった形でもすぐに対応できるようにしておきたいです.
 そのためにも,もっと僕は考える事がたくさんあると思います.
 また,対応方法ばかりでなく,現時点から安心感を与えられるように
 選択の自由があるように,接していきたいと思っています.





 今日の出来事は,あくまで1つの通過点であるんでしょうけど
 まずは1つ. 今日の出来事を忘れることなく!





 当たり前の事なんでしょうけど,相手の事をちゃんと考えられる
 そんなセラピストでありたいと思いました.





 どうしても,落ち込む事,悩み事なんかは
 もう,尽きることはありません. 
 失敗する事も,あります. 情けない話しですが...





 それでも,ちゃんと・・・ちゃんとです.
 24時間,ご自身の病気と闘っている方が大勢みえます.
 僕も,頑張らなきゃ! と思った1日でした.