Io cambio il mondo


 今日から,また学生さんが来ました.
 今回は2名.
 僕は・・・ 担当ではありません!




 なんとなく,てもちぶたさな気持ちもあり
 寂しくもありますが,ある意味これはチャンス.
 自分の時間を有効に利用するほかないです.




 母校とその姉妹校からですが,
 その緊張感に溢れた いで立ちといったら!
 その頃に僕も感じた気持ちを思い出したりもしました.
 良い実習になる事を祈るばかりです.




 思い返せば,色んな学生さんと出会ってきましたが
 一体,彼らは今どこで何をしているのか?
 ふと,気になるこの頃です.





 当院は,なかなか特色の強い部分がありますが
 バイザー当初は,なかなかその部分について上手く伝えられていなかった
 そんなようにも感じます.





 コンセプトは変わっていませんが
 いかに地域に根付いているか? が,まだまだ僕自身理解していなかった
 そんなようにも思います.





 もちろん,この地域を考える なんて事について
 当院では多くのスタッフがそれについて取り組んでいるように思います.





 しかし,当院で働いているのに
 意外にもその点に,フォーカスを当てていなかったんですね.
 いや,気にはしていてました.
 それらしい話しを学生さんにはしましたし.
 でも,あの当時と今の考えでは,やはり違うかな と.




 意識はしていました. が,
 理解力のない僕には,どうにもこうにも
 まずセラピストとしての技量が必要だ となり
 その上で,患者さんの動作や生活 ってな具合が強かったのでしょう.





 こんな僕が
 より地域を意識しだしたのは,院外での活動を行うようになったからです.
 他の病院を見たり,他の地域での活動を聞いたり
 色んな先生方の話しを聞くようになったり・・・




 
 目標は見えていても,その道しるべを見つけていなかったのでしょう.
 人それぞれ,どんな方向へ行きたいか? 目標はなんなのか? 
 って事は違うのかもしれませんし,
 捉え方やその取得方法なんかも 違うかと思います.




 色んな世界を,もっと見てみたい というのは相変わらずありますが
 そのベースとなるのが「当地域のため」っていう感覚が
 依然と比べ色濃くなっているように思います.
 



 周りと比べて,勝った負けたって話しじゃあございませんよね.
 今,臨床に入って間もない元担当学生さん方.
 地元地域ではないにしても,もっと地域へと目を向けてもらえると良いかな
 なんて,一丁前に思ったりもします.




 自分自身の技量や知識.
 担当している1人1人の生活.
 考えて考えて,悩んで勉強し,向上していく という事は
 当たり前でありたいな と. フツーの話しです と.
 




 自分自身に物足りてない点なんかは
 それはもう腐るほど出てきます.





 でも.
 こんな僕でも,何か1つは出来るハズ.
 今すぐに形にしなくたって良いんです.
 ただ,徒に日々を過ごしていては・・・ イカンですよね.





 思い返せば・・・





 「周りが勝手に変わっていくといいのにな」 って感る事が
 僕にとっては,それが当院の「褥瘡」であったりもしましたが
 そう感じた時点で,ある意味スタート地点にいたように思います.
 そこで,考えを変え,「それじゃ自分がやってみよう」 なんて思った時から
 当院では色んな褥瘡に関するシステムが変わり
 保有者数の低下にも繋がったりもしました.




 その後,在宅での褥瘡予防やフォローに委員会として病院として目がいき
 まだまだとは言え,院外へ出ていく体制にも
 参加することが出来ました.




 
 それだけじゃあ,ありません.
 何より,素敵な先生方やスタッフにも,出会える事が出来ました.






 傍から見たら,小さな事かも知れませんが
 僕にとっては本当に大きな事です.
 よくよく考えると,事の発端は小さな疑問や不満でありました.





 「自分が変われば,世界も変わる」 なんて事は良く言ったもので
 これが身を持って感じることが出来たのは,かけがえのない経験です.






 この経験があるからこそ
 今では,色んな事に直面した時にがむしゃらに頑張れますし,
 上手くいかない時には,自分の努力量が足りていない と感じられます.






 ただ...
 運は,本当に良いようで☆ これには感謝・感謝です.
 よくよく考えると,運だけかも? と思いますが
 昔,あのセミナーに「参加しよう」と思った時と
 参加した時の気持ちというのは,「凄い先生と話せるようになりたい」とか,
 「褥瘡をダシに,当院で目立ちたい」 とかという気持ちなんかは
 一切ありませんでした.





 無理に自分の病院でアラを探してみる とかではなく
 本当に自分が担当している患者さんをはじめ,診療圏にすむ住民の方を考え
 今のままで良いのだろうか? という事を常に自問自答しながら
 現状を変えられるために,自分が何をすべきか? を見つけ取り組めば
 なんらかの結果は得られるのではないか と思います.
 こんな情けない男でも,自分の思っていた以上の経験が積めました.




 と,なんだか偉そうに色々と書いてきましたが,
 しがらみであったり,なんだったりで
 動きづらい事,正直あります.
 でも,それは患者さんにとって言い訳になるはずがありません.





 この他にも.
 「流行りだから・・・」 とか. もう…ね. 上等です.





 理由になっていませんよね?
 なんで流行っているのか? ちゃんとコンセプトとあっているのか.
 そこまで考えないと,僕らが環境因子でのマイナス面となりそうです.