どうにもこうにも


 今日は退院前訪問指導という形で
 患者さんのご自宅へと向かいました.


 
 学生の担当症例ということもあり,
 学生を連れて男二人,僕が生まれ育った街(町です)へと向かいました.




 昼からはとても晴れたので
 外に出るのは持ってこい!な天気.




 雄大な自然に学生は感動しておりました.
 そして,当院での役割でもある
 在宅での生活支援 なんかも身に染みた事だと思います.




 実際に病院内で見ている生活とは違い
 ご自宅に伺う事で,よりその方の生活がみえると
 学生は言っていました.
 モチベーションも上がったとの事です.




 それにしても,普段の臨床で
 モチベーションを上げられない僕の指導力には参りました...




 そんな事より!
 なかなか住宅改修を含め,
 いかに転倒などを含むリスク管理
 以前からの馴染のある生活との兼ね合いをどう埋めるか?
 これに関しては迷う点が多々あります.




 本人さんだけではなく,
 もちろん家族,そしてその地域での役割や友人などの事を考えると
 優先順位がどうしてもつけ難くなるのです.




 よくよく話しあい,決めたいと思っているので
 基本的に僕は,最初の在宅訪問ではケアマネの方と行く程度にしています.




 どうしても福祉用具会社や
 大工さんなどと行きますと,話しがトントンと決まりがちになるからです.




 ただでさえ,退院前訪問指導に行く となりますと
 いよいよ退院ですね... みたいな雰囲気が
 患者家族や病棟スタッフの中から出ますので.




 臨床の場面でも積極的に在宅生活を考慮した
 アプローチをする事が出来るので,まず様子見といったところでしょうか.




 当院のリハ科は今後,
 最初にリハに入った時点で,少々迷う場合は
 積極的に自宅を見に行く必要性があるのではないか?
 という事で,システムを考えなおしています.




 
 リハ科の収益と地域性を考えますと
 3時間ほどかけて退院前訪問指導に行くのと
 その時間臨床に入るのとではかなり違ってきますが,
 僕はそんな方向へ進んでいるリハ科が好きだな とも思います.




 在宅へ訪問させて頂いた後,
 僕は学生とすぐ近くにある神社へと向かいました.




 学生には,「実習が受かるように祈っておくと良いよ」
 なんて意地悪を言いましたが,
 うちの地域なんかでは,やはり祭りなどが大事ですので.




 大体,整備してある事は少ないですね.
 でも,地域でのイベントになんとかして出席させてあげたいな とか.
 って,これは受売りで,偉そうには言えないのですが
 ご自宅とその周りなんかも必須です.調べておく必要があります.




 僕も15年間,この地域で住んでいたので(少なっ!)
 なんとなく行事なんかは知っています.




 世話好きで温かく,繋がりが強いだけに噂話しが大好きな方が多いこの地域.
 良いところも悪いところもひっくるめて
 しっかりと向き合い,1人1人にあった生活を考えていけたらな...と.




 年齢を重ねた分だけ,大きな大きなプレッシャーがあります.
 彼らのエピソードの中に,僕はほんの一部なのかと思いますが
 それでも何か役に立てるように.




 たまには実家に帰ろうかなぁ...