陰圧閉鎖療法

 こんばんは. 後藤です.



 最近,寒くなったせいもあってか

 当院では入院患者の増加も見られます.



 当地域では,水たまりに氷が張ったのはもちろん

 診療圏である奥の地域では,「雪がちらっと降ったよ」

 なんて事まで耳に入る始末です.



 又聞きですので,本当に雪が降ったかは・・・ 分かりませんが.



 そんな季節の影響もあってか,

 「持ち込み」褥瘡の方も増えてきました.



 ただ,診療圏である方が

 在宅にて褥瘡になって,「持ち込み」なんて表現されるのは

 あまり好きではないのですが・・・

 と,まぁ今日はその「表現」方法がメインではないので詳しくは書きません.



 あまり好きではない表現ではありますが,

 とろあえず「持ち込み」の方の大きな特徴として

 重症化している事が多い という点が悩みの種です.



 また,集計してみたところ

 発生部位になかなかのバラつきがあった事も悩んでいる所です.



 当院での発生は,仙骨・尾骨.踵 という

 ほぼこの3か所で占めるわけです.



 しかし,在宅にて褥瘡になってしまわれた方は

 背中・腸骨・腓骨・外果 などなど・・・



 特定の部位が著名に多い なんていう傾向がありませんでした.

 むしろ,仙骨・尾骨・踵と比べても

 ほぼ同等な数値でありました.



 これって・・・ なんででしょうね.

 ある程度の考察は出来ていますが,

 まだ確信が得られるまでに至らないので大袈裟な事が書けません.



 が,多くは介護力の問題が大きいのではないのかな と.



 良くも悪くも,入院中はある程度のケアがなされます.

 その方法がマズイために,褥瘡をつくってしまう事もあります.

 しかも,大きなポケットまで・・・.


 
 在宅では,ズレが大きな問題として考えられる例だけではなく

 純粋な圧迫が過度に持続しすぎていて・・・ 
 
 などなど,理由は様々です.


 
 ここに,如何に当院の褥瘡予防対策委員会が介入できるのか?



 これは,ここ数年大きな課題となっていますが

 それでもまだまだ,「持ち込み」褥瘡の低下までには

 大きな貢献が出来ているとは言えません.



 もっと,地域に出て

 かつ連携も取りながら

 より快適なケアを浸透させていく必要があります.





 で. 話しは少々変わって,本日の回診についてです.

 いつもは4人が中心に各病棟のスタッフと回る形となっています.

 外科医・薬剤師・看護師・そして僕 なんですが

 月に一回,看護師のスタッフがリンクナースと変わります.



 各病棟のリンクナースが,実際に色んな病棟での状況を把握する

 また,回診でどのような話し合いがなされているのかを聞いて貰う など

 様々な理由があってです.



 今日は,その日でした.

 とてもモチベーションの高い,褥瘡に関して熱心な看護師さんが

 本日入って回りましたが,その中で面白い意見を聞く事が出来ました.



 自分の病棟と違う事,持ち帰って病棟で使用してみたいと思った事など

 その意見を僕も少し聞ける事が出来ましたのでとても勉強になりました.



 その話しの内容は,カテーテルについてや

 オムツ,服など.



 看護師からの視点で考える事の幅の広さ・・・

 まだまだ,褥瘡についての勉強に終わりはありませんね.



 思い返すと,案外僕が勉強してきた褥瘡の事は

 ほんの一部にすぎないんだな と感じました.



 理学療法士としての視点がどうも先行し過ぎます.

 職業上,しょうがない事なのかも知れませんが

 看護師から聞いた情報をまた上手く考察を出す際に利用し

 さらに考える事が出来れば,より良い方法を考え出せそうな気がしました.



 この職種が褥瘡に関して一番だ! なんて問題ではありませんよね☆



 建設的なディスカッションが出来る

 病院内での仲間作り・・・ もっとしっかりして行こう!

 と思いました☆