お金より価値があるもの

 こんばんは. 後藤です.



 はじめに.
 
 昨日のブログ内にて,

 御協力をして下さった各リフトメーカー様に対し,

 感謝の言葉を申し上げなかった事を深くお詫び申し上げます.

 誠に申し訳ありませんでした.

 大変,勉強させて頂きました. ありがとうございました.

 今後とも宜しくお願いいたします.





 
 今日は先日行われたプラザでのセミナーで上がったモチベーションもあり,

 それはそれは気合十分な一日となりました.



 特に印象深かった出来事は,

 就業後,隣の特養スタッフとアツい話しが出来た事です.



 事務職なのですが,この方はタダの事務職ではありませんね.

 より「生活」を意識した,ユニットケアが行えるためにはどうすれば良いか?

 という事についてとても考えています.



 マネージメントについて数多くの本を読み,

 どういった研修会を行っていくか? どのようなスタンスで業務が行えるようになるか?

 などなど・・・.



 元々は,施設での勉強会を行ってもらうよう,僕に依頼があり

 今後,月1のペースでやって行く際の内容をどういったものにするか?
 
 という話し合いでしたが,話しの内容は徐々に「どういった考え方が必要か?」

 といった内容になりました.



 僕は,この方が相手だと本当に今思っている事を

 ぶつけて話す事が出来ますし,それを肯定的に捉えてくれます.

 つまり,話しがあう という感じです.



 もしかすると,合わせてもらっているのかもしれませんが・・・

 それでも,この方の考え方やビジョンを聞いていると

 とても胸が熱くなります.



 話し方に嫌味が無い! のに,芯がある.



 見習いたいですねぇ...

 僕はなかなか上手く話せない事が多いので.



 で,やはり話しの話題は

 「どうやったら自分本意ではない,患者さんのためを思って,よく考えられるスタッフが育成できるか?」

 でした.



 僕は,偉そうに言えるほど

 なんでもかんでも出来るわけではありませんので

 あくまで個人的な考えという事で話しあいました.  


 
 僕に勉強会の依頼をするにあたり

 この方は施設のスタッフ(主にヘルパーさんが多いようです)

 に普段何に困っているか? という意見を聞いてみたらしいのです.



 で,出た答えが

 「今のスタッフの考え方のまま,勉強会を依頼するのは申し訳ないかもしれません」
 との事でした.


 
 どうしても,

 「まずそこが気になる所ではないでしょう」
 と感じたためだそうです.



 この方が事務職であり,現場で利用者さんと接していない部分もあるから

 こう言えるのかも知れない とおっしゃっていましたし,

 だからこそ,現場で「ふつう」として考えられている事に疑問があると言っていました.



 話しを伺うと,確かに・・・ と思える事がありました.

 内容は,どうしても自分本意であり

 勝手な解釈や問題点として考える境界線の低さが目立つように感じました.



 専門的な知識ももちろんそうではありますが

 なによりセンス,感覚的な物が必要なのではないでしょうか?

 「気になったから調べてみる」といった姿勢が薄れ

 日々の業務,目の前の業務をこなす事に必死で

 どうしても改善するという策を考えない という状況を

 如何に変える事が出来るのか?



 もちろん全員が全員,そうではありませんし

 そうだったとしても,それは個人の問題だけではないように思います.


 
 やはり組織体制やマネージメント.

 これは重要なようです.



 結局の所,1つの切り口として,

 なんとかそのいわゆる「マインド」を変えるように

 勉強会をして下さい という話しになりましたが,

 ちょっとプレッシャーですねぇ・・・.



 どういった内容にしようか...

 とても迷います.


 
 直接現場に出て,実際に対象者に対して

 どういったケアが必要か? というのを皆で考えるのも

 現場スタッフから案が出ているようです.



 ただ,これが対象者となる方全員が全員に適応となる 

 なんて思わせたくないですし,

 やはり「型」で捉えられたら次のステップへは進めないのかとも思います.



 本当に,難しい問題であると思います.



 それでも,この方は

 「この地域にある施設で,この地域に住む方が働いているのだから,なんとかしてより良い職場にしたい」

 と,少し照れながら話していました.



 僕よりたった3歳程しか違わないのに・・・.

 素敵ですね. うん. 素敵です.



 で,今日思った事は,

 この施設にとってもそう,どこの施設や病院もそうですが

 お金がたくさんあって何でも用具を揃えられる事が出来る とか,

 自然に囲まれた良い環境にある とか,

 最高級の料理が出る  とか,

 とても綺麗な部屋がある とか・・・



 そんな事より何より,とてもアツいヒトがいる.



 この事自体が,施設や病院にとって,とても大きな財産なのではなかろーかと,

 そんな事を感じました.



 僕はまだまだ,何も病院に残せるような働きが出来ていませんが,

 こうなれるように努めて行きたいなと. 頑張るしかありません.