ようやく・・・出棟☆
こんばんは. 後藤です.
中心性脊髄損傷という疾患をご存知でしょうか?
急激な頚椎の伸展により脊髄の中心部位が損傷し
運動麻痺や感覚障害を生じる疾患です.
麻痺が出やすいのは上肢という特徴があり
また,受傷後 頚椎カラー等で固定する期間が必要なため
様々な動作において制限がかかりうる状態にあります.
で,ようやく今日・・・
その疾患を患った方の出棟許可が出たため
今日はリハ室につれて行きました☆
高齢者です. ほぼ完全な脊髄損傷に近いため両下肢の随意性もわずかしかありません.
本当に,様々なリスクがあります.
ですが...
結構な頻度で奥さんが来ていて,色んな昔話を聞かせて頂いています.
なんとかして自宅に連れて行きたい! という強い希望もあるため
今,なんとかその希望に答えられる様に一生懸命です.
で,ふと 思ったのですが
頚椎カラーを装着したまま,出来ればそこまで頸部を動かさずに移乗したい場合
最近ではなんの迷いも無く,素直に片足を乗せて移乗する方法を行うのですが
この方法を知らない,福祉用具も無い という状況では,この患者さんをどう移乗させてたのでしょう?
たぶん僕は,その時 今の状態と同じように
なんの迷いもなく脇を抱え,力任せに移乗させていた事と思います.(下肢に力が入りませんので…)
やもすると,2人ががりでバスタオルのまま
リクライニングに〜・・・ という形だったかも知れません.
ですので本当に,この移乗方法を知る事が出来て良かったなぁ〜
と思う次第でございます☆
移乗動作だけではありません.
基本的な動かし方も変わりましたし,何より理学療法の中のアプローチ法も変わりました.
これは,褥瘡の勉強をしている過程でも思った事です.
でも・・・.
片足を乗せて行う移乗方法が良い とまだ決まった訳ではないと.
今当たり前として行っているという事は,言ってみれば昔と変わらないような気がします.
なにか誤解を招きそうですね・・・.
決して変な意味ではありませんよ!
本心は,もっともっと「この患者さんにとって一番どういう方法がいいのか?」
という事を追及していかなければいけないな と思っている という事です.
ですので,少し方法を変えてみたり・・・
(添える手の位置や自分の体の使い方と位置,動作方向,環境設定など)
誰が行うのか? という,もちろんその患者さんの方向性も考慮しなければいけないなぁ〜と思っています.
福祉用具の選択も考慮しなければいけませんし.
この過程を行うためには,必ずと言っていいほど基本が必要だと思っています.
五感をフルに使って,触った感覚,反応を見れる・・・という.
あぁ〜・・・.
例えば ですが,介助している場面やリハの時に
「もしかして,少しお腹減ってます?」
ってな具合まで,分かるようになると良いなぁ〜(←良いのか??)
まぁ,また偉そうな奴発言でしたが
この基本と言いますか,知識,技術は
1人で行うより大勢で行った方が勉強になると思っています.
ですので,是非! 26日の勉強会にご参加を(笑)
実技を通して,色んな情報交換ができる事を楽しみにしています!
宜しくお願いいたします.