考えをかえさせるには?

 こんばんは。 後藤です。



 相手の考えを良い方向に変える難しさを痛感しています。

 これは、相手は最も良い選択だと思っているからでしょうし、

 僕のエゴなのかも しれません。




 今日の訪問で、鳥肌が立つほど嬉しかった事がありました。

 担当している女性患者さんがカーテンを開けるようになったのです。


 これは、夫(90代)の仕事でした。

 それを誰に勧められるわけでもなく

 自分から少しでも旦那の負担を減らしたい

 という気持ちから行うようになったみたいです。


 典型的な老老介護。全ての家事を旦那が行っています。

 僕も、訪問リハビリの中で

 洗濯物をたたむ などの提案をしましたが

 本人さんは行いませんでした。


 そんな方がカーテンを開けるという・・・。

 感動しました。まさに、光が差し込むような感覚に落ちました。


 いかに相手のモチベーションを上げれるか?

 活動性を上げられるか?

 相手がどう感じているのか?

 どう伝えれば良いのか? を一生懸命考えてきたつもりです。

 
 
 今日起きた事を、プラスに考えるならば

 カーテンが開けれるような身体状況を管理できたから良し。

 っていう感じなのでしょうか・・・。


 でも、僕はそう思いたくありません。

 そんな後付けの理由を、学生にも伝えたくありません。
 

 ほとんどの活動における最終的な判断は、患者さんが決める事だと思います。

 その判断をする際、選択肢の幅が広がるような身体状況にする事は

 リハビリテーションの役割だと思います。

 
 しかし、それだけでは無いハズですよね・・・。

 自分の能力では困難だと思っている事を、できるようにする。

 その患者さんの希望を、セラピストに話せるような信頼関係を作る。



 冒頭で書いた様に思っていましたが、

 「相手の考えを変えなければ!」 と思った時点で、

 すでに最適な状況では無いのだと、感じました。



 反省しなければいけない点の境界線を

 まだまだ高く持ちすぎているのだと思います。


 病気については、OPEが出来るわけではありませんし

 薬の処方を出す事が出来ませんが

 障害については、なんとかする事が出来るハズだと思います。


 ・・・得意の偉そうなヤツ発言満載でしたね。

 イカン。相手の発言を聞いて、こう考えを変えて欲しいと思ったら

 それまでの過程をもう一度見直していこう と感じた1日でした。