感想です!

 先日,日本褥瘡学会の
 在宅セミナーin愛知 という所で
 話しをさせて頂きました☆





 とてもとても・・・
 貴重な機会でした.






 この日に合わせて
 スライドを作ったり
 イメトレなんかをしていました.






 実際に人前で話すのは
 まだまだ緊張します.
 車の中でのリハーサルでは,
 かなり弁達者なハズなんですけどね...





 
 それでも,参加して下さった方の
 暖かい雰囲気のおかげで,
 なんとか,無事行う事が出来ました.






 褥瘡っていうテーマ.
 特に,今回は多職種共同っていうのもあって
 どうやって,良いケアを行っていくか? という事を
 考えた結果・・・






 最終的には,精神論でまとめる という
 流れにしました.
 これには理由があります.






 「どう褥瘡について考えるか?」






 というテーマが先立ってしまう事で懸念される事は,
 関わる相手に褥瘡が出来てしまった経緯にのみ
 注意がいってしまいやすい という点だと思います.







 褥瘡って,1言で言っても
 その発症に至る経緯は本当に様々で
 身体状況やADLで言えば
 もしかしたら,歩けるっていう方もいるかと思うんです.







 だから,「褥瘡について考えよう」っていう
 その事だけでも,十分に時間や議論される時間が
 現場では生じるかと思います.







 ベッド,マットレス,ポジショニング・・・
 ケアでは引きずる動作や,おむつのマネージメント.
 全身状態や,疾患,栄養状況などなど
 ものすごく多岐にわたります.






 だからこそ,ちゃんとした学会があって
 「褥瘡」に対しての予防であったり,対策などが
 年々,様々な方法や研究がなされてきているのかと
 思いますし,これは医療や福祉現場において
 必要である流れだとも思うんです.







 でも,ですよ.







 色んな文献読んだり,考えて行く中で思ったのは
 やはり,「リハビリテーション」という概念.
 これは忘れてはいけない という事.







 リハビリテーションっていうと,
 PTやOTなどが行う運動やマッサージなんかのあれ? っていう
 印象があるかも知れません.







 だから,敢えてリハビリテーション看護 とか
 リハビリテーション介護 っていう言葉が
 巷ではあるのかとも思います.







 こうやって書くと
 「細かいな」 とか思われるかもしれません.
 でも,僕はそんなんじゃなくて
 もう,言葉使いとかってどうでもいいのにな〜って
 思う方です.







 まとめて「リハビリテーション」でいいんじゃないでしょうか?







 セラピストとか,看護師だとか,
 介護士だろうが薬剤師,栄養師だとか(愛だとか夢だとか)
 別に職種に限っての専門分野はあっても
 全部ひっくるめたって良いじゃないか!
 だって,リハビリテーション看護〜 など
 相手にとって,その言葉は
 さほど意味をなさないと思うんです.







 とはいっても.
 訪問看護で軽く運動なんかを行うなどでの
 言葉の意味として「リハビリテーション」っていう
 説明がなされるのもあるんですけどね.
 ニュアンスで伝わる事もあって,
 それすら変えなきゃ  ってまでは思っておりません.








 えっと...遠回りをしましたが.







 
 どんなに良い方法や対策,
 予防法が見つかったからと言っても
 褥瘡に限らず,それを多職種共同で進めるっていう事に関して
 最後の最後には,
 「誰の何のために」なのかを共通認識としてはっきりさせる
 っていうのが,重要なんじゃないかな〜 って思うんです.







 
 切り口としては,「褥瘡を治す画期的な方法を知る」 とか
 「提供するスタッフにとっても楽」 っていうのが
 大事なのかも知れませんが,
 関わる相手がどんな人で,どんな生活を送って・・・
 そういった点を知らないままに,
 身体・精神的機能の低下に対してのみ対応するのは
 相手の生活を考える っていう点から
 少し離れているんじゃないかな〜? って思うんです.








 話しはちょっと変わって
 先日,選挙がありましたよね.








 で,「選挙あるある」 じゃないですけど
 「若者は選挙に行かないからイカン」 っていう言葉.
 毎回,聞くんですよ.







 僕は若いので,よく言われる立場なんですけども.
 いつも,そこで僕が思うのは,
 その「若者は選挙に行かない」っていう話しもあれば
 「この人に入れましょう」みたいな
 話しがあったりするじゃないですか.







 多分,色んな職場でありますよね.多分.
 はい.濁しますが,察して下さい.








 で,「この人に入れて下さい」って言われた
 若者って,どうなんすかね.
 政治に興味はあっても,選挙に興味はなくなるでしょ.







 選挙に行かないからダメだという世代の方が
 同時に,この人に入れろというだけの雑な説明をする.







 もしかすると・・・







 世代なんていう言葉を使いましたが
 この「褥瘡」についても,近い事が言えるんではないでしょうか?








 「褥瘡」について知識や技術を持った方が
 1人,病棟にいて,
 理論的にこうやってフォローしよう という話しを
 熱意を持って積極的にしたとしても,
 「その人にどやこや言われるのが嫌だからそうやってやろう」 という
 そんな風潮って,ないでしょうか?







 だから,ポジショニングなど
 写真を撮って統一しよう ってしても
 なかなか,うまくいかなかったりもするのかと.








 褥瘡の勉強会など,研修会に参加するという
 モチベーションの高い方っていうのは,
 なぜ褥瘡をなくさなくてはいけないのか?
 褥瘡になるとどどうなるのか? を知っている
 かなり,「人」に向き合う事をしているスタッフだと思います.







 書いていて思うのは
 当たり前の事で
 本来なら,大前提としてあるはずの事なんでしょうけども
 この疾患だからこうする とか
 こんな時には,こうする っていう事を
 知らず知らずのうちに,対象となる方の事を
 年齢や性別,疾患だけで考えたりしている状況って
 結構,あるんじゃないのかな〜? って思います.







 現場は人手が足りていない,時間がない っていう状況があって
 なかなか難しいことなのかも知れませんけど
 でも,きっと病棟内やチームとしてしっかりと話しあうべき事は
 どうやって褥瘡を治すのか? 介護量の軽減を図るのか? っていう
 事だけではないと思うし,
 まず,そんな事よりも
 もっと最初に共有すべき話しはあるのかと思います.







 褥瘡を生じやすい,「寝たきり」という状況にある方は
 全員,自ら望んでそうなったんじゃないと思うんですけど
 どうですかねぇ・・・?







 それなのに,意識がないから とか
 話せないから とか,動けないから とか・・・







 それが「モノ扱い」のようなケアを行う理由に
 なるわけないですよね.







 だから,僕は最後は精神論でまとめてみたんです.
 スタッフにとって安楽に行えるケア っていう点も
 なんで,スタッフが安楽でなくてはいけないか? ですもんね.
 楽に仕事が出来れば良いじゃんっていう,そんな話しでもありません.







 と,いうわけでですね.







 自分自身も,時にハッとする事があります.
 なんていうか,「流れ」で仕事をしているって感じの時ですかね...
 






 僕は,ロボットに関して
 ものすごく期待しているんですよ.(まとめに入ります!)
 






 ロボットが介入する事で変わる事柄は
 今の現場にたくさんあるって思います.







 でも,今のケア現場で
 もしロボットが介入する事で
 どの職種に関しても言える事ですが,
 自分の仕事がなくなってしまう! って
 そんな風に感じるとしたら・・・






 それはもう少し,ロボットが介入するうんぬんの前に
 今,自分が「どう人と関わるのか?」を考えた方が
 良いんじゃないか? と思うわけです.







 偉そうに書いてきました. 得意のやつです.






 でも,僕は「寝たきり」にすらなれなかった人を知っているし
 予防がいくら大事だと言われていても,
 現状で「寝たきり」になっている方が大勢いる事も知っています.







 「想い」. 大事だと思います.







 と,いう感じでまた好き勝手書きましたが・・・
 セミナーに参加して下さった皆さま,
 また,今回のような素晴らしい機会を与えて下さった先生方はじめ
 多くの方に感謝しています!
 本当に,ありがとうございます!






 今後とも宜しくお願い致します.