褥瘡について考えてきて

 まず,今週末の宣伝です!
 コチラ↓
 http://www.jspu.org/jpn/event/pdf/2012seminar_aichi.pdf






 当日の受付でも大丈夫・・・だと思います.
 そうやって聞いたよ〜で通ります.






 多職種で進める というテーマは
 もしかすると,聞き慣れてしまい
 「そうね,そうでしょうね」 と思う方もいるかもしれません.






 でも,実際ってどうでしょうか?






 普段から考えている悩みや
 思いもよらなかった! っていう点が
 このセミナーでは知る事が出来るんじゃないかなって思います.






 
 僕はセラピストという立場を
 少し掘り下げて・・・話していく予定です.







 最近では,「褥瘡って薬剤や環境整備だけじゃないよね」
 っていう方が周りに多すぎて
 忘れてしまいがちではありますが,
 昔,僕が褥瘡について考え始めた時って
 そてはもう,感染予防であったり
 肉芽の盛り方や浮腫の絞り方とか
 どうしても「傷」をどうやって早く治すか?っていう点が
 主な対策であったかのように思いますし
 そのために,どうその傷にストレスを与えないか?
 っていう,例えば踵に出来た褥瘡の移乗練習とかを
 あーでもない,こーでもないって考えていました.







 で,その次に注目したのは
 ズバリ! マットレスです.







 今,思い返すと不思議ではありますが
 当院では,マットレスの選定に関して
 一定の基準がなかったのです.






 OHスケールから得られた点数と
 当院に保有するマットレスの特徴や枚数を把握し
 フローチャートとして選定が行えるように
 いわゆる「基準」を決めました.






 これで早い者勝ち制度はなくなりました.
 






 しかし,これでもまだ
 足りてない っていうのが分かり
 エアーマットレスの追加購入を申請したり
 その中で現在,褥瘡を保有している方の中で
 変更がきくかどうか? っていうのを
 かなり細かいマットレスのコントロール
 僕はしていました.







 この当時は,褥瘡回診にも参加し
 マットレスのチェック担当でもあったので
 シーツがひいてあった状態でも
 軽く押さえれば,それがなんのマットレスなのか
 すぐに当てる事が出来ていました.
 空いた時間を見つけては,各病棟にマットレスを持っていったり
 変更についてアドバイスしたり・・・
 そんな事をよくしていました.






 でも・・・1つ疑問が浮かんできました.






 もちろん,堀田先生や下元先生との出会いもあり
 「動き」について意識する事が多くなった という事もあって
 なんでもかんでも,除圧・除圧・・・
 圧再分配・圧再分配・・・ っていう点を
 マットレスに依存し過ぎているのでは? と
 思うようになってきていました.






 確かに,保有率は見事に下がり
 褥瘡患者が少なくなりました〜 っていうのは
 数値として出てきました.






 しかし,今考えると
 本当に申し訳ないのですが
 ADLの向上であるとか,
 介護をする側の事っていうのが
 さほど頭になかった  って思います.






 そう思い始め
 ポジショニングやケアを行う側にとって
 良い形で関われるような方法なども取り入れ
 フォローしていく! って決めてから・・・







 回診にどうしても参加できない状況になり
 以前に比べ,訪問に行くという状況もあって
 最近では病棟への介入が少なくなってきたかのように思います.
 この点は,ちゃんと考えていかなければなりません...






 で,話しは変わりますが
 このように,こういった流れで「褥瘡」を
 考えてきたからこそ,
 (経験値っていう部分も多いんですけど)
 正直な話し,「褥瘡を治す」 っていう点に関しては
 さほど,難しいって思わなくなりました.







 自信がつく というのは,こういうことなのかも知れません.







 でも,勘違いして欲しくないのは
 あくまで「褥瘡を治す」という点だけです.







 ガイドラインに沿い,十分な除圧が出来るような
 マットレスをはじめ環境整備をしっかりとし,
 適切な薬剤,手の込んだ背抜きなどがあれば
 よほどな状態でなければ,
 ちゃんと褥瘡はよくなってきます.







 でも,考えて欲しいのは・・・






 僕らの仕事っていうのは,
 褥瘡が出来ないようにするのが目的でしょうか?
 褥瘡が出来たら,それを治すのが目的なのでしょうか?







 違いますよね.







 例え,大きな身体機能レベルの向上が見出せなくても
 「褥瘡を予防する・改善する」っていう点だけが,
 介入する目的ではない.(よし!言いきった!珍しい!)







 僕は褥瘡や拘縮っていう
 いわゆる二次障害に注意がいきすぎてきていたかのように
 思います.(と言っても以前の話しですよ)







 褥瘡に関して,とても熱心に取り組んでみえる
 スタッフって,多分どこの病院や施設でも
 数名みえるのかと思います.







 でも,その方の熱意って
 周りのスタッフから見たら,
 時に不思議とさえ感じるのかもしれません.
 (敢えて言葉を濁しましたよ…)






 その方の熱意があるからこそ
 僕はその病院や施設での褥瘡予防・対策っていうのが
 形づくられている とは思います.







 しかし,僕自身が感じた事は
 いくら「褥瘡」に熱心になっていても
 本来,自分はどのように医療従事者として関わるのか?
 それ以上に,どう人として関わるのか?って考えると
 確かに褥瘡に関して専門的な知識や技術を持つ事は大事だけど
 それだけじゃない って感じる事がありました.






 もっともっと考えなくてはいけない事.
 たくさんあります.






 そんな点について,僕は今週末のセミナーで
 もっと具体的に話しをすすめていきたいと思っています.






 それと,例えば褥瘡予防・対策のついて
 良い案っていうのは提示できれば と思いますし
 それを,いかに病棟のスタッフと共有していくか
 その方法って,どこを切り口にするか? っていう
 そんな点も話しの中に盛り込んでいければ・・・と思います.







 べたな話しは,さほど変わらないかも知れませんが
 個人的には,今回のプレゼンはかなり
 車で言うところのフルモデルチェンジに近い形で
 行う予定です.







 とは言っても,内容はブログに書いていたり
 思う事って言うのは,そんなに変わらないかもしれないんですけど.







 それと,熱意のある素敵な方々から教えて頂いた
 その言葉を,その場を借りて伝える事が出来れば・・・
 って思っています.






 今回のような機会を頂けたのは,本当にうれしいです.
 これは,決して僕一人で頑張ってきた結果ではないと
 確信を持って言えます.






 僕は,身近にとても尊敬できる先生方がいるし
 色んなところに,素敵な人がいるという事を
 年々,感じる・・・感じりまくりなわけです.







 そこで色んな方との関わりの中で学んだ事の方が,
 実際は教科書で学んだ事よりも大事であったりすると思うし
 そうやって学んだ事を,そのまま自分の中でしまってしまうだけでは
 いけないんだと,そう思ったりしています.
 





 ちょっと,書いていて
 雑になってしまったり,具体的に書けなかったのですが
 (思いつきで書いているので)
 まぁ...この日記は自分の考えをまとめるという事として.
 はい. 本番は,週末ですね☆






 是非,お待ちしております.
 お誘い合わせのうえ,お越しください.
 そして,愛想が悪い顔ですが
 ご意見,ご指導を頂ければ・・・と思っています.
 宜しくお願いいたします.






 えーっと・・・好き勝手書きましたなぁ・・・今日も.






 偉そうな部分は,本当ごめんなさいとしか言えないっす.
 なぜなら・・・ちょっと酔っていますので.
 忘年会,多すぎです...