賛成の反対


 ポジショニングについて
 ここ最近,資料作成などを含み
 個人的にまとめているところなのですが
 教科書や論文などを読み漁っていたところ
 やはり,ポジショニングって
 技術よりも「見る目」っていうのが大事.








 そんな事を感じたのが
 今日の臨床DAYだったかのように思います.






 と,いうことで・・・
 まずはポジショニングで気をつけている事を書いていきます☆








 ポジショニングを行うにあたって
 まず,身体機能の評価が大事で
 どこまで関節が動くかな? とか
 どこに圧がかかっているのかな? とか
 そういった点を,実際に相手に触れながら
 考えていきます.








 無理な動きを提供していないか? を知らなければ
 かえってそのポジショニングが不快刺激になると思いますし
 局所に圧がかかっているかどうかを知っておかなければ
 ポジショニングを施行した際に
 圧再分散(褥瘡学会ではそう言っています)が出来ているか? を
 評価する事が出来ないかと思うためです.








 また,クッションを仮の位置でフォローしつつ
 この位置の時のこの関節の動きはどうか? などなど
 その後にもまだまだ評価していかなければならない事は
 たくさんありますし,
 実際にポジショニングを行った後に
 どういう姿勢の変化や動きがあるかなども
 よくチェックしていく必要性もあります.








 静止状態だけの評価ではいけませんよね.
 動的な状態というか,動きも考えていかなければなりません.








 固めるというイメージだけでは
 クッションをただ突っ込んでしまうだけになってしまい
 かえって動きにくく,拘縮を助長してしまう可能性もあります.
 写真でポジショニングを統一させよう! という取り組みの
 陥りやすい状況なんじゃないかな? と思います.









 誰が舵をとり,相手の姿勢管理を考えて行くのか? は
 セラピストが良いとは思うんですけど
 でも,セラピストだけの意見では
 普段の状況もみえなかったりしますし
 多職種にて,取り組む事の方が重要かと思います.
 舵取りは,誰でもいいのかと思っていますし.








 それにしても,ポジショニングを行う目的.
 相手にとってどういう形での介入が
 どのような今後に繋がるのか? という
 具体的な目標も必要です.
 ただ安楽な姿勢を というよりも
 この目標がはっきりとしていれば,
 下手に写真だけの統一よりも,
 よっぽど統一したケアを提供できるかも知れません.








 基本的には,介入目的はしっかりとしておくべき.
 当たり前の事だと思います.
 でも,より具体的に情報共有を行うことが
 ポジショニングには必要です.
 見た目だけの介入って事になりやすいですからね.








 ただ,これはもうケアだけでなく
 相手に関わるという時点で必要になってくる事かと思いますので
 自分の仕事もあるかと思うんですけど
 しっかりと話し合うっていう時間は
 とても重要かと思っています.









 と,ここまではよくある話し.









 まぁ...最初にも書きましたけども
 手順とか,方法とか,知識や技術っていうのは
 それはもう! 大事だな− って思っています.










 でも.  ですね.









 今日,担当している方のベッドサイドに行ったら
 左30度側臥位になっていたわけですよ.
 いわゆる30度枕を使用して.








 この方,筋緊張も高いわけでなく
 拘縮も少ないんですけど・・・








 肩まで当てられた30枕から上.
 首と頭が,なぜか右を向いていたんです・・・.
 体位交換表なるものは,左側臥位を示している時間なのに!







 ただ,右を向くまではいかなくても
 首よりも下(体幹・上肢・骨盤・下肢)だけが
 左側臥位になっていて,
 首と頭だけ,体についていっていない・・・なんて事,
 現場ではありませんか??








 うちはそんな事ないっ! って言ってみえる方も
 大勢いるかと思うんですけど,
 この状況ですと,やはり首(頸部)は伸展していて
 顔を上を向いている方向で姿勢保持をしている事が多いと思います.








 枕のボリュームを変えたりするだけでも
 「頭だけおいてけぼり状態」→ (通称:ピョン吉状態)を
 回避する事って,すぐに出来ると思うんですよ!
 逆に,この状態をほかっておくと
 頸部が伸展した状態で拘縮になっている・・・なんて事が
 起こるのかもしれませんよね.








 はい. 長くなりましたが.
 「今の姿勢が楽かどうか?」 を感じる目.
 これって,大事というか
 もう,大前提!! って思います.
 もう,「目」っていうか「感覚」!








 このピョン吉状態でポジショニングを行われて
 その頭の位置をみて,なにか感じないのでしょうか?








 クッションを当てたら,それで終わり  という
 なんとも,ポジショニングの悲しい現状を
 目の当たりにしました...








 寝たきりだから... 話さないし...
 だから,何しても良いって言いましたかね? 本人.
 まぁいいや−って感じてしまう事の恐さ.
 ここをまず考えて行く事が
 ポジショニングを行うっていう点で
 大事なんじゃないかな−? って思います.








 いやらしい言い方すると
 ピョン吉状態にさせられてしまった方の
 例えばお孫さんが小4とかだったとして
 お見舞いに来て,その姿勢で寝てるのを見たら
 普通に,枕をちょこっとでも直すでしょうね.








 これって凄い事ですか?
 






 まず,その事が大事なんだなと.
 ここをまず,しっかりとしないと!









 僕が,こんな話しをするのは
 もしかしたら病棟スタッフからしたら
 嫌がるのかも知れません.
 







 でも,きっと良い方法があるハズ.
 言葉使い一つであってもそうだし
 もっと,なぜこうなるのかを考察していかないと!







 よし! 書いてて気合い入った!
 ど根性,みせます!(内容からして,この表現は大丈夫か!?)