移乗するということ


これだけ更新期間が空いたのだから
それはもう、流れるような文章が…って!
そんなわけはありません!
今日もまとまりのない文章ですが
よろしくお願いします。





今日のテーマは「膝のせ移乗」でございます。




と、その前に…
2015年を目処に、ベッドから車椅子までの介助を行うロボットができそうだと
そんなニュースをみました。
これは良い! と思いました。
基本的に、このブログ内では個人的な意見ばかりなので
御了承願いたいのですが、 「ロボットが移乗を手伝う」
これがどのような方法なのかは分かりませんが
何よりも離床が出来るって、とても素晴らしい!






相手の事も家族の事も含めてですが
離床が一つの課題となっていることが前提とした場合に
「スタッフ側の理由で離床が進まない」という
なんとも不思議な話ではありますが、
そんな事って、ないですか?
え? そんな経験、僕だけですか?
恥ずかしい… でも、在宅なんかでも
リハ場面や看護が入っていれば離床できるが、
普段はしていませんよ という実態を 経験したりしました。





リフト、スライディングボード、そして今回ニュースに上がったロボット。
どの方法を選択するにせよ、とにかく!
「好きな時に、いつでも離床ができる」って事は物凄い大事。





大袈裟に言っているようにも思われるかもしれませんが
ベッドから車椅子への移乗が
快適に行えるような手段を知っているかどうか?
移乗を出来る方が限られすぎてはいないか?
というのが、スタッフ側のスキルや知識に左右される事は
多いにあるかと思うんです。
それと、方法って大事で、移乗するにしても
その一度の移乗動作が、嫌な記憶とならないようにすることは大事だと思います。






離床…したくない。





そう相手が感じた時点で、「寝たきり」へと進むことになるかと思います。





ベッド上で生活することが、全ていけないとは言ってません。
様々な理由があるかと思いますし、現に僕はその生活でも素敵な方を知っています。
ただ! くどいようですが、
離床したい! 安心してベッドから離れられる! という方向へ進むためには
スタッフ側が、どのような状況でも対応できるようにしておくべきだと思います。






で、長くなりましたが
その選択肢の一つとして、「膝のせ移乗」というのがあると思うんです。






相手の片足を自分の足に乗せて移乗をするこの方法。
そもそも、なんて呼んだら良いのかも分かりませんが
とりあえず、膝のせ移乗と書いておきます。
?膝のせ? 膝? のせ? 書いてて分からなくなりましたが…
きっと、分かってくださる方は多いかと思うので、そのままいきます。






あくまで、僕がどのように臨床で使用しているか? という話しですが
全介助が必要であるという前提以降は
尖足が強い、切断などを含めて足底に荷重がのせにくい方。
・骨盤がなかなかついてきにくく、ベッドの高さ含め環境調整が困難な状況
・その他、普段はスライディングボード使用しているが、その場にはないという場面
にて、膝のせ移乗で行うことが多いように思います。
個人的には、小柄な女性が介助で、体格差がある場面でも良いかな?と思っています。






注意している点は
どの介助場面でも大事なんですが
やはり、意識して行う「体重移動」です。






まず、相手の足をあげる時も、自分の足に相手の体重を乗せていく時も
自分とは離れている方のおしりに体重があるのをしっかり確認して
その位置から、細かい体重移動の軌跡で、決して持ち上げずに
重みを移しながら自分の足に乗せていきます。





いきなり、自分の足に全体重を乗せようと思うと
「よいしょっ!」ってなりやすいように思います。
持ち上げる形になるので、力が必要ですし
何よりも、相手は「うわっ!」ってなりやすいかと思います。







膝のせ移乗で、僕がよく悩んだのは
とにかく「自分の足に相手の全体重を乗せなくちゃ!」でした。





ですから、自分の足に乗せていくまでの体重移動なんかはあんまり意識しなくって
先ほど書いたように「よいしょっ!」って力ずくで持ち上げたりしがちだったんです。





相手の足の下に、自分の足をいれていく時も
ついつい、浅くいれてしまっていたんですね。僕。
今にして思えば、
「自分の足に相手の体重を全部のせなくちゃ!」という気持ちが強かったんでしょう。
どうしても、深く自分の足をいると、相手の体重が自分から離れていくので
これでは自分の足に乗せにくいぞ と感じていたかのように思います。





ただ、足を浅くいれると
相手は自分から逃げていく方向へあまり行かないのでいいぞと感じるのですが
次の動作、全体重を預ける時には距離が増えるので乗せにくくなり
結果、また持ち上げてしまう。。。 という悪循環になるように思います。






とは言ったものの。
この方はここに体重を移しやすそうだぞ とか
案外、浅くいれてもついてくるぞ とか
相手によって動きが絶妙に違うかと思いますので
動きを感じながら介助をすることが大事だと思います。






目の前で、膝のせ移乗をみると
どうしてもその形を見て、同じようにしようとして
力任せになってしまいます。
僕はそうでした。 いや。。。過去形でもないですが。。。






だからこそ、最近では自分が行う時に
「この方向だと動きやすそうかな?」とかを考えながらやろうと心がけていますし
「こんな感じで捉えながら体重移動をしているのかなあ?」と想像しながら
上手い方のやり方を見ていたりもします。






もっと、ポイントというか
注意している点もあるのですが
書いていて気付く。。。 伝わり辛い。。。と。







ご興味のある方は、是非勉強会へ! やはり動いて感じるのが1番。
・・・という宣伝も兼ねまして
最後にちょこっとだけ言いたいこと!





ロボット、ボード、リフト、ハンドリング。。。
どんな方法でも、離床出来るって良いことだと思っています。





ただ、「とにかく、出来ればいい」ってことだけでは
ちょっと足りないなーって思っています。






移乗という動作の中で、どこの動きを特に練習したいのか?
そして、その結果、他の動作にどんな影響をおよぼしていくか?って意識して
どの場面でも考えられる「繋がりのあるケア」がイメージできているかが
大事なんじゃないかなーって思います。






偉そうですみません! そして、今後は自分の中でまとめるためにも
ちょくちょくこんな感じなのを書いていきたいと思います。
失礼しました〜!