プランナー連絡会の研修会!


 本日は!
 福祉用具プランナー連絡会の研修会へ参加してきました!


    


 講師としてお招きして頂き,
 本当にありがとうございます!
 良い勉強をさせて頂きました☆





 本日のテーマは「移乗動作」






 時間もたっぷりと頂きまして
 13:30−17:00までという! なんともありがたい話です.






 移乗動作というと
 当会でも勉強会を行う際に
 1セクションとして行う内容です.






 しかし.
 今回は,移乗にのみ焦点を当てた内容.
 本音をいうと不安でもあり
 楽しみでもありました.





 参加して下さった方も
 セラピストだけでなく,多くの職種でした.






 色んな研修会が同時に行われた今日.
 そんな中,お越しいただけた方には大変感謝しています.
 本当にありがとうございます!






 で,実際の内容ですが...






 昨晩.
 やはりどうしても僕は導入部分がうまくいかない...
 そんな事が悩みでしたので
 当日,スライドを使っても使わなくても良いですよ という
 話ではありましたが,
 急遽. まずはスライドを使って話し
 その後,実技に入ろうと思い立ちました.






 そうです.
 研修会は午後からですので
 いくらスライドの作成が遅くなっても大丈夫!
 という事が後押しとなり,
 また自分が研修会を行う上で
 きっと悩むであろう,質問されるであろうという部分を
 まずは話してから行う事がスムースだと
 予想したためです.





 
 まぁですね...
 そんな事ならもっと事前に作成しておけよ! と.
 この辺は反省しなければなりません.






 で,実際は
 スライドを使用して,話した後
 実技を行っていきました.






 実際に実技を行っていた時間はおよそ3時間.
 じっくりと練習する事が出来ました.






 まず,いきなり移乗に入るのではなく
 仙骨座りをしている方の体の起こし方.
 そして前方へ移動するいざりの方法を練習しました.






 目的としては,
 どこに重心を移動させていくか?
 ここで出来れば足底への荷重という事もいれつつ...
 といった感じです.






 ほんの一瞬の動作かもしれませんが
 体を起こす際にも
 ちょっとした方法の違いで
 相手の体が後ろに突っ張らないように意識できます.






 なかなか体が起きてこないからといって
 力任せではかえっていけないという事を
 伝えられたかと思います.






 いざりでは,
 正直,足底までを意識するという事が
 難しかったかな...と感じました.
 骨盤の操作自体に目がいきがちになりますので
 そこを注意しながら
 のちのちの移乗動作に繋がるように意識して練習しました.






 その次に
 今度はおしりが上がるまでの練習をひたすら行いました.
 ポイントは持ち上げるのではなく
 重心を前方へ促しながら
 ちゃんと重みが大腿から下腿へ移行しながら
 きちっと足底に入る感覚をつかむためです.






 上からの方法でも,
 下からの方法でも
 自分が行いやすく,感覚をつかみやすい方法で と
 伝えました.





 
 身長の差や
 体が極端に柔らかい方など
 骨盤がちゃんと起きてくるように と
 意識しながら練習を行っていき
 最終的には,両足底ではなく
 片方のみに重心を移していく という所までを
 重点的に行いました.






 その後は実際に椅子を用いて
 移乗する練習です.






 この時に,やはり多かった質問は
 移動する方への荷重をかけて移乗するのが
 教科書ではセオリーですが... という点です.






 もちろん,その方法が間違っている というわけではなく
 ポイントは如何に自然で効率の良い動きを支援できるか?
 また,バリエーションの多さが重要 ということを
 伝えながら練習しました.






 この時,役に立ったのは
 例えば免荷が必要な骨折の方(+ギブス付き) の例です.






 どんな方法でも良いのですが
 ケンケンして移乗すのは,どうですか? というのを例に挙げ
 練習していくと,感覚を掴んで下さる方が多かったように思います.






 それに,在宅では
 どちらか一方への移乗という状況ばかりではありません.
 すみません. 在宅だけではありませんね.
 普段の生活からでもいえます.






 この練習をしていた感じた事は
 どこにどうやって重みを動かしていくか?
 というのを,ベッド上ではなく
 今回のように端坐位という状況下で意識しながら練習していくことで
 比較的,ベッド上での動きの支援に関しても
 より柔軟に対応しやすくなるのでは? と感じていました.
 





 相手にとって,動かしやすい方法というのは
 もちろん様々で,難しい部分もあるのですが
 まだ,ベッド上の方が支援しやすいと感じています.






 膝が抜けてしまったり
 どうしても持ち上げてしまったり...
 参加して下さった方は
 悩みながらも,しっかりと練習していたように思います.
 最初は「?」がついていた方も
 練習していくうちにスムースに行えるようになるのを
 目の当たりにして,とてもうれしく感じました☆






 その後,膝乗せで行う移乗方法を練習し
 スライディングボードを使用しての練習を行いました.






 で,個人的に感じている思いを
 ちょこちょこと話させて頂いたり
 じっくりと,普段の悩みや疑問について
 話し合える機会もありました.






 これだけじっくりと時間をかけて
 1項目だけを行うという勉強会も良いですね!
 とても良い意見を聞く事が出来ました☆






 普段ですと,どうしても時間の制約がありますので
 なかなか...という場合もあります.






 ただ,正直ちょっと不安であったのは
 「移乗動作」 というあくまで生活の中のほんの一部分のみを
 考えてもいけないのかと思います.






 どの動きに関しても
 その相互性が大事で,「トータルでケアを考える」 という事を
 伝えるには,今回のように1項目では
 なかなか難しいのかなぁ...と感じました.






 このあたりは,事前に予想していたので
 なるべく,その事を伝えるように努めましたが...
 どうだったんでしょう? 






 それと,もう一つ.
 今回の研修会の中で感じた事は
 「福祉用具の便利さ」 です.






 スライディングボードって,侮れませんよね.
 これがあるかないかだけで
 それこそケアに関わらず
 相手のQOLにまで影響を与えるのかと思います.






 どうしてもセラピスト目線が強くなってしまい
 身体状況が〜・・・ なんて話しも少ししてしまいましたが
 この用具があるかないかで
 大分ケアに対する不安などは取り除かれるのかと思います.






 スライドにも出しましたが
 とにかく出来れば良い! という事で用具を使用するのではなく
 動きの支援である事を忘れず,身体機能という点も
 考慮する必要性はあるかと思います.






 ただ,
 ワイは理学療法士や!ハンドリング命や!といった感じで
 なんでもかんでも
 このタイミングで,この肢位で,こんな風に!
 と,がんじがらめにしてしまうような方法を提供するのではなく
 より様々ADL確保につながるためのその支援として使用したり
 とにかく移乗する事に関しておっくうにならないような
 関わりが出来る事が重要だと思います.






 福祉用具は,もっと使っていくべきです.






 利便性は本当に高いかと思います.
 パーソナリティの問題に関しても
 リハビリテーションの中で,どんどん難しい動作を獲得していく過程で
 使用する際にも...です.






 今回,このように「移乗」というテーマで研修会を行ってみて
 再度,ベッドから車いすへ移る大事さ...というのを実感しました.






 これは大事です. 






 この動作自体が嫌になってしまえば(スタッフも家族も患者さんも)
 それは寝たきりを意味します.






 世の中には,色んな方法もあるでしょうし
 やはり相手の事,身体だけではなく環境面もですし
 スタッフの事なんかも考えて行くと
 極論としては数多くの選択肢というのがあると思うんです.






 ただ,僕が思うに
 「相手を荷物のように扱わない」という事を
 忘れてはならない! と思っています.





 散々,偉そうに書いてきた今日の日記ですが
 移乗動作に関しては正直,重みを移していくのが苦手で
 特に,相手と距離を詰めて介助する際には
 どうしても相手の動きの感覚を掴むのが難しい...と感じています.






 まだまだ,バシっといかない事もあって
 もっともっと技術に磨きをかける必要はあると思っています.
 それに,自分の視点の狭さも問題です.
 




 ですから,今日のように色んな方と話し合えたりできる
 一緒に今のケア現場を変えて行く! という仲間が必要だと思っています.






 講師という大役でしたけども
 セラピストとしても,人間的にもまだまだです.
 もっと色んな人と出会って,色んな事を学びたいと思っています.






 そして.
 本気で二次障害をなくす! これを思っています.






 本日,参加して下さった皆さま
 今日の研修会を企画して頂いた福祉用具プランナー連絡会の皆さま
 本当にありがとうございます! とても勉強になりました!
 今後とも皆さま,宜しくお願い致します.