真面目なつもりですが...


 今日は久々にリハ関係の事を書こうかと思って
 パソコンの前にいるのですが...
 何を書こうか悩んでいます.





 ただ.
 最近,気づいた事といえば...
 個人的には,歩行練習の際にいい感じで介助出来ている
 という点でしょうか?






 今まででは,少しトライ出来なかった介助量の多い方に対しても
 積極的に歩行器や杖なんかの練習に入れるようになりました.
 下肢への荷重のかけ方が少しコツが分かってきた
 な〜んて. いっちょまえに言っていいんでしょうか.






 基本的に,臨床にいるときは
 いわゆる慢性期といわれる方を中心に担当させていただく機会が多く
 その中で,もっとこの動作もいけるでしょ! って事を
 感じる事が増えてきたように思います.







 例えば,床上でのいざり動作なんかは
 物凄く注意して練習するようになりましたし
 その方法に関しても
 動き方のコツというんですかねぇ...
 伝わりやすく説明できるようになってきたかと思います.







 大勢の前では,緊張しますが
 1対1では,結構いけるんですよ. 恋愛でもね.







 はい. バカは大概にしておきまして
 なぜにそういった感じに出来るようになったかと言いますと
 やはり実技の練習を行っていくなかで
 どうやって重みを移していく(重心移動)か?
 という練習を色んな動作で練習してきたから かな〜と思います.






 ハンドリングなんて言うと
 大袈裟な感じがしますが
 やはり,相手の動きを支援する職種である以上
 この「相手の動きを感じ取る事」と言うのは
 とても大事だと思います.






 実際に当会での勉強会に参加されて
 現場で行ってみたがなかなか上手くできない...
 なんて事もあるかと思いますが
 僕は,この「上手くいかない感覚」って
 本当はとても大事なんじゃないかな?って思うんです.







 なぜならば. そんな事はざらにあるから! です.







 細かく観察すればするほど
 疾患や怪我をしていない方であっても
 1人1人に動き方の特徴や,クセというのがあります.
 脳梗塞などで感覚が変わればなおさら
 その気持ちというのを理解するのが大変で
 あくまで相手が動く動作からの推測や
 言葉から想像するにすぎません.







 だからこそ,「ヒト」を理解するために
 色んな勉強(すみませんはしょります)をしなくてはいけないし
 何よりも,「どうやって動きの支援すると動きやすいのかな?」 という
 この疑問を最初にもつ事が1歩なんじゃないかなと思います.







 上手く動きの支援が出来ない. はい.
 とても良い結果ではありませんか! 
 いや,相手にとってはよくありませんが...すみません言いすぎました.






 でも,そうやってまずその結果を感じて
 「それならこうしてみよう!」とか,「ああしてみよう!」とか
 そうやって試行錯誤をしていく事が,大事だと思います.






 こんな事言える立場ではありませんが
 どんな疾患があって,どんな体格であっても
 同じようなケアを行う事自体が問題だと思うし
 こういった現場が実際に多くみられる
 という事をまず疑問に感じなければならないと思います.







 当会の勉強会は
 当初,どうしても形で相手に伝えてしまう事が多々ありまして...
 参加して下さった方には申し訳ないんですが.






 ですから,毎回
 なぜ,こういった方法で介助をするのか
 動かし方の違いを感じてもらえるような練習を! と
 毎回,試行錯誤の上取り組んでいくように心がけています.
 






 練習会のときには上手くいったのに
 現場では上手く支援する事が出来ない...







 言葉としてはネガティブで
 実際はへこむんですけど.







 でも,将来性のある1歩だと思うんですよね.







 その違いを知っているのと
 知らないまま,ケアにあたるのとでは
 その先大きく違ってくるんじゃないかなぁ〜 と思います.
 どうでしょう? 偉そうなこと言ってますね...








 まぁ...なぜ偉そうなことを言っているのが分かってて
 こうやって書いているのかと言いますと...








 完っっ全に,自分がそうだったから! です.(注:過去のものでもない)








 下元先生はじめ今先生や色んな方から
 「動かし方」について学ぶと
 動かされた時の感触の違いや
 自分で実際にやってみて「出来たっ!」と感じる事があったんですが
 それがすぐに現場で生かせたかというと・・・
 自信がないです...







 すぐに良い結果が出た事もあったんですが
 やはり,そうばっかではございません.






 でも,今当会が行っている実技練習を
 色んなところで練習したり,考えていく過程の中で
 どうやったら下肢に荷重がのっているか? とか
 この方向だとスッといく とか...
 





 動きの支援をする中で,何か「切り口」っていうのはあって
 そこから考えて支援していくと
 とても良い反応や結果が出てくるということを
 実感できるようになってきました.






 「ヒト」には,200を超える骨と600を超える筋肉があります.
 冷蔵庫をちょっと横へずらすのと訳が違います.
 それなのに,「ヒト」を
 まるで大きな荷物を扱うかのように動かそうとしてはいませんでしょうか?
 その結果,拘縮をはじめ二次障害を誘発するような
 そんな状況ではないでしょうか?







 時間がなかったり,スタッフが足りてなかったり
 そんな理由ももちろんあると思います.
 「ケアってこんなもんだ」という感覚をお持ちの方も
 いるかもしれません.







 相手にとって,どうケアするのが良いかと
 勉強会に参加して練習したり,考えたりしても
 なかなかうまくいかずに
 結局あきらめたりしてしまう方もいるかもしれません.







 でも,
 そんな時は,もっと世の中にいる
 色んな方を見てほしいって思います.







 今の現状を変えようとしている先生はたくさんいるし,
 目の前の方をなんとかしようという気持ちがあっても上手くいかず
 それでもなんとかしようと,もがいている方もいるはずです.







 当会は,決して「教えてあげる」というスタンスの勉強会ではありません.
 相手を思いやる,なんとかして二次障害をなくし
 良い生活を支援できるようにという想いのある方ばかりです.







 「一緒に考える会」 ですからね.
 一緒に考える仲間を,お待ちしておりますわよ!(←?)







 昔の話ではなく,実際に今でも
 「う〜ん...うまくフォローできてないな」と感じるのは
 僕なんかは多々あるんです.
 そりゃ,時には落ち込みますし
 その事を考えずに,いっそ寝込んでやりたいとも思います.
 






 でも,世の中にはたくさん素敵な方々いるんですよね.
 僕はこれを知った事が,不幸だと感じた事はなく,幸せなんです.
 






 「自分が悩んでいる以上に,相手は辛く感じている」
 という事にとても敏感に察知し,いつも相手にとって
 どうしていけばいいかを考えている方々がいるんですよ.







 「知識や技術が高いから,あの人は凄い」 というのは
 あまりに簡単な言葉のように思います.







 なぜ,知識や技術が高くなったのか?
 ここの部分を,僕はもっと見習わなくてはいけません.
 有名になりたいとかってのは,そういうのはやはり違うと思う!