Christmasなのか豹なのか


 「ネイルすると,本当にテンションが上がる!」





 ですってさ.
 そうです. 今日,休みであった嫁は
 友人に材料費のみでやってもらったそうで.
 練習台ということもあったみたいですが,
 友人の丁寧で綺麗な仕事には,結果も含め大変満足した様子.





 う〜ん...






 全く...ま〜ったくその気持ちが分かりません.
 ですが,どうもこの感覚は男女差だけではなさそう...






 昨日,最後にちょこっと書いた
 友人に髪を切ってもらった話ではありませんが
 僕はいわゆる「おしゃれ」ってのに,相当疎いです.





 なにせ,まず基準が分からないですもんねぇ...





 それに,人によって違いますよね. 感覚って.





 だから,どこか人と比べて
 おしゃれなのかどうか? っていうものではないんだと
 そう思っていました.






 そしたら,美容師ではコンクールというのが存在していて
 僕の友人はそのコンクールに応募するそうで
 頑張って,良い成績を残したい! とアツく語ってる話しがありまして.






 その話で疑問であったのは
 そのコンクールというのは,モデルさんの髪を切ったりセットしたりして
 写真を撮って,その写真をみて評価していく というコンクールらしく.
 もう,そんなコンクールであれば
 いくらの実力者でも,その時期の流行であったりなんだりで
 毎回,良い成績を残せないんじゃないかと思っていました.






 そしたら! そんな事はなく!






 やはり,実力がある方というのは
 毎回好成績を残すんだそうです.







 カット前とカット後の比較を評価するとか
 制限時間内で行うというような,昔やっていたテレビ番組とも違う訳ですよ.
 そのフォトコンテストって.






 ただ,1枚の写真をみて
 「これは素晴らしい」 「良いデザインだ」と評価出来るんだそうです.
 すごいですよね〜 評価する方も.







 これには,やはり共通した一定の基準というものがあるのかと思います.







 なんと言いますか...本当,人それぞれだと思うんです.
 おしゃれって.






 でも,つきとめるところはそうなのかもしれませんが
 ある一定の所までは,ちゃんと共通した基準が存在するって事が
 すごく驚きました. 本当,美容師からしたら失礼な話なんですけど...






 クリエイティブな仕事で,いわゆる「センスが大切」って色の強い
 そんな仕事だからといって,理論や基礎が出来ていなくていい という
 問題ではないんだなと思いました.






 職業は,考えれば考えるほど
 その役割は別なのかもしれませんが,
 最終的につまるところは「人」で
 美容師にしても,セラピストにしても
 共通する点は多々あると思います.






 髪を切ったり,色を変えたり...
 相手の物語性を考慮していくと,
 接客をしていく中で話を聞いたりして,
 好みのファッションや相手の背景を知った上でデザインを決めていく.
 これは,いわゆる「現場」での話しですよね.






 その現場で学んだことや,疑問に感じた事を
 研究したり,データをとってみたり
 その業界はじめ,結果として対象となる方へ広く還元していくのが
 学会であったり,セミナーであったりするのかと思います.
 そして,美容師ではこれがコンテストにあたるんじゃないかと思いました.





 まぁ...分かりませんけどね.
 ただ,美容師の方から学ぶことはたくさんありそうです.





 たま〜に,嫁と話したりするんですけど
 驚きますもんね. かなりしっかりしていて.
 





 例えば,僕の知り合いで,髪を切った後,
 「髪型が気に食わないんですよ」 なんて言っていた方がいました.
 あんまり,はたから見た感じでは,そこまで変じゃなかったですが.
 ただ,本人はそう思っていません. 恥ずかしそうにしてました.
 で,なぜその髪型になったか? と聞いたら
 「僕に似合うと思う髪型にして下さい」と頼みました とのこと.






 嫁さんが切ったわけではありませんよ. ちなみに.
 で,物凄く気になったので
 この話を,相談というか聞いてみたんです.
 そうやってクライアントに言われた場合,どうやって切るの? と.





 僕は,「おきにいく」 というか
 「妥当な線でいくよ」 的な返答が来るのでは? と予想していましたが
 「え? そんなん,すぐには切らないでしょ」 とアッサリ.
 






 100%,そう思っているという事であれば,切るのだそうですが
 なにかしらの希望と言うのが,きっとあるハズだから
 勝手に予想して切るだけではなく
 希望をとにかく聞きだしたり,探っていくと
 多くのヒントだったり,デザインが決まっていく だそうです.
 まさかの返答でしたので,びっくりしました.






 臨床や在宅の現場においても
 相手のデマンドを把握するのって簡単ではありません.
 深層心理ではどんな事を考えているのか?
 足が良くなりたいって言っているその足が良くなって,
 実際は何がしたいのか? どう生活したいのか? とか.






 このデマンドの把握がしっかりできていなくて
 少しづつ歯車が違ってきて,相手の生活に支障が出てくる...
 なんていうのは,あんまり言いたくないですけど
 色んな場面で見るし,僕も心当たりはあります.






 「話す」って,とても大切です.
 限られた時間の中で,予想しながら色んな事を考えられる
 経験豊富な人間ではありませんので.
 少しの動きや,環境面などから色んなヒントから見れる眼も大事ですが
 それがバチっと出来ないうちは,
 思い込みばかりでにならないようにしなくてはいけないな と.





 コミュニケーションをうまくとるのは
 苦手ではありますが,なにかの縁で担当させて頂くことになった方とは
 やはりどんな風に物事を捉え,どのように感じるのか?
 どういう生活を送ってきて,どんな生活を送りたいのか? など
 やはりしっかり話していきたいって思っています.






 「相手の事を考える」 って
 口で言うほど,簡単ではありません.
 だからこそ,「人」が大事だと思うし
 ロボットが進化しようが,ITが進化しようが
 大切な事は繋がり続けなきゃって思います.





 ネイルして喜ぶ嫁の
 その理由はなんなのか.
 う〜ん... 聞いてみようかと思います.