人生の質

 こんばんは. 後藤です.



 
 新しく担当している方で,
 悩んでいる方がいます...(←急だな〜おい)



 それは,転倒により
 ガンマネイルのオペを行った後のリハで担当させて頂いている方なのですが
 なんとも可動域が稼ぎにくくてですねぇ・・・



 また,リハの場面では
 寝返り・起き上がりなど,スムースに行えるようになっても
 次に日にはまた,動き辛くなっているという.



 昨日に比べて
 あっ! 変わったなぁ〜 なんて思う点もあるのですが
 それでも,経過をたどると少々後手に回っている状態です...



 なんと言いましても,
 パーキンソン病であるこの担当患者さんの
 姿勢制御や動作の戦略立てをいかに変える事が出来るのか?



 どうしてもココが難しい点ではありますが
 あの手・この手で,リハを行っています.



 ただ...
 どうしても「立ち上がり動作」が悩みの種です.



 環境設定を万全にして
 なんとか立ち上がれるようになるのですが
 この次へのステップが難しい・・・



 骨盤の前傾を促すのにも
 どうしても股関節の問題が生じてきますし,
 何より,前足部への荷重が上手く移行出来ません.(現在は…です)



 様々な環境下にて
 立ち上がり動作が出来るようにはしておきたいわけです.



 病院内で行うリハの内容は
 ある程度の「枠内」になりがちな様な印象があります.



 「なんとかこの動作が出来る」
 となっても,その動作に余裕が無い状態では
 多くの環境下にて応用が利かないためです.



 あれだけ,病院ではADLが広がったのに
 自宅ではそうではないらしいよ・・・
 なんて事がないように... せねば!



 実際に患者さんを相手にリハをはじめ
 介助を行う時に,決して多くの方と同じ通りにいかない・・・
 なんて事の方がきっと多いですよねぇ〜



 当会の勉強会でも
 やはり「型」で覚えて欲しくないです と
 言うのは,これに通ずるのかと思います.



 こちらの方法が無理を承知で行ったり
 それを家族にアドバイスする.


 自分のケアの方法に
 選択肢が無いために,不利益を与えてしまう.



 もう,在宅・病院・施設・・・ 関係無く!
 こんな事があってはいけない事だと思います.



 環境設定は非常に大事です.
 それでも,今はオペ後10日目.



 まだまだこれから! です.
 この患者さんにとって,有意義な動きを目指し
 リハを行っていきたいと思います.



 最後に,理学療法の中に「メソッド」としてもある
 有名なモーシェ・フェルデンクライスの名言を...


 「動きは人生である. 人生はプロセスである. そのプロセスの質を高めれば,人生の質を高めることができる」


 フランク・ハッチとレニー・マイエッタ(キネステでお馴染)
 とかなり親交があったフェルデンクライス.


 うん. 素敵な言葉だぁ〜☆